先日、お知らせに掲載したように、リブセンス社内では現在「リブセンスの価値」を問い直し、再定義するプロジェクトを進めています。
プロジェクトリーダーを務める桂大介さん(リブセンス共同創業者の一人で、現在はマッハバイトのブランディングを担当)と、若手を中心とした有志メンバーが集い、この激動の時代に私たちが実現していきたい「社会」と、その社会に接続する「会社」としてどうあるべきかを、数カ月にわたり話し合いました。
それが、「経営デザインプロジェクト」(略して、デザプロ)です。
・リブセンスのビジョン「あたりまえを、発明しよう。」を通してどんな世界を目指すか?
・リブセンスの目指すべき「成功」とは何か?
・給与よりもあなたが優先しているものは何か?
・会社生活はあなたのウェルビーイングにどう寄与し、どう阻害しているか?
・リブセンスの社内にはどんなジェンダーギャップがあるか?
などなど、議論を繰り返しながら、数カ月間のデザプロにおける対話の成果を受け、リブセンスは次のような指針を発表しました。
・特定の利益に偏らない
・事業価値の反復的見直し
・学びとキャリアアップの推進
・挑戦を後押しする機会の提供
・自律性のための情報共有
・多様な働き方の実現
・差別、ハラスメントの根絶と平等の実現
・公正で納得のいく評価
・事業以外でも社会に貢献する
今後はこれらの指針を、就業規則や運営規約の変更といった具体的な施策へと順次変えていきます。
第一弾は、先日プレスリリースした「副業申請の廃止」と「リモートワークの上限撤廃」です。(詳しくはこちら)
就業規則の改定のほかにも、社内では大小さまざまな取り組みが始まっています。
#KuTooをうけて、ヒールの着用不要を明言
世の中のルールには、法律だとか就業規則のようなオフィシャルなものと、明言はされていないものの慣習で制限されるものとがあります。規約のような明言されたルールも、慣習のような暗黙のルールも、おかしいと思うなら変えればいい。デザプロによってもたらされたのは、そのような空気感です。
数カ月前に、ヒール・パンプス着用の強制に異を唱える「#KuToo」のムーブメントが起こったときにも、社内では目線合わせがなされました。以降、同じようにヒール着用に不満を持つ就活生・求職者を暗黙のルールで苦しませないために、ヒール・パンプスの着用は必須でない旨を、候補者への案内メールなどに記載しています。
(※そもそも弊社の面接は服装を指定していないので、ヒールに限らず自分なりの服装でご参加いただけます。入社後に関しても、従業員はカジュアルな服装の方が多いので、ヒール・パンプスの着用を心配する必要はありません)
小さなことかもしれませんが、会社生活の中に違和感があった場合には、きちんとそれを察知し、一回一回立ち止まって考えられる組織でいたいと思います。
社内新聞「Livesense Times」を創刊しました
もう一つ大きなプロジェクトが始まっています。デザプロの一環として、2019年8月22日に「Livesense Times」の記念すべき創刊号が発行されました。
ざらっとした新聞の質感をそのまま表し、歴史ある新聞によく使われる「ブラックレター」というフォントの「リブセンスタイムズ」を配置しました。(これから歴史を刻んでほしいという思いも込められています)
Livesense Timesは、一般的にいうところの社内報ではありません。社内の様子を社内に伝えるメディアではなく、社外と社内の境界に立ち、「わたしたち」の立場から世界をどう見るかを考える場として、「社外」で起こっているあれこれを「社内」に伝えるメディアです。
メンバーはさまざまな部署・役職・年次のメンバー約30名からなります。7月のキックオフミーティングから1カ月、ついに完成した創刊号が社内にお目見えしました。
創刊号は、このような見出しの記事で構成されました。
・おうちワーク緩和 一律上限撤廃へ
・RPAの導入進む
・育休に未だ格差 イクメンという言葉の呪い
・人種や性別、年齢超え敬意を GopherCon2019で見たもの
・「他の性」アイコンはどうする?
・ほか、書評、論説、4コマ漫画、広告など
新聞の体裁に則り、執筆者の名前を記載した署名記事となっています。読む側は、メンバーがどのような課題意識を持ち、どのような取材を経て、どのような文体で書く人なのかを知ることができます。Livesense Timesは情報の伝達だけでなく、相互理解を促す存在にもなりそうです。
京都オフィスと宮崎オフィスでも同様に配布されました。受け取ったメンバーの一人からは「Livesense Timesを出すような会社にいられて嬉しいです」との感想も……!
社外の方も紙面をご覧いただけます。過去在籍者の方はこちらから、それ以外の方はリブセンス公式Twitter(@livesense)をご覧ください。
Livesense Timesは隔週で発行予定です。デザプロの進捗と合わせて、広報ブログやTwitterなどでも発信していきます。