こんにちは。リブセンス広報担当です。

リブセンスのようなベンチャー企業の場合、産休・育休をとって復帰するのは難しいのではないか?ハードワークで女性が長く働くのは難しいのではないか?そんな疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
今回は、実際に産休・育休をとって復帰した、部署も職種も異なる4人のメンバーが、どのように活躍しているのかインタビューしました。

左から、「転職ドラフト」プロジェクトの松栄、「就活会議」事業推進グループの福澤、不動産ユニット・ビジネス推進グループの木下、経営推進部・財務経理グループの稲田

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リブセンスに入社したきっかけは?

福澤(カスタマーサポート担当):
私は、前職では留学エージェントに勤めていて、学生さんたちの留学のサポートをしていました。15人程の限られた人数の会社だったこともあり結構忙しくて、長く働くのは難しい環境だなと思い転職を考えました。いくつかの会社を受けたのですが、リブセンスの面接で、当時の採用担当から“立場や年齢に関係なく意見を言い合えること”“論理的な思考のメンバーが多いこと”などを聞き、風通しの良さや納得感を持って働けそうな印象を受けました。その後の面接で誰に会ってもその印象は変わらず、誠実な人が多かったこと、そして直属の上司になる方と話して「この人の下で働きたい!」と思い、2012年7月に入社しました。当時、まだ産休・育休の取得実績はなかったのですが、リブセンスなら何とかなるんじゃないかと思って(笑)

松栄(事業企画・Webディレクション担当):
私は、人材サービス会社でWebに関わる仕事を経験後、違う職種へ移ったのですが、離れてみてやっぱりWebサービスが好きだ、戻りたい!と思い、会社探しをしていました。実は、当時Web関連の専門スキルは他の方々と比べてそれほど高くないと自覚していたのですが、いくつかの会社を受ける中で、リブセンスが最も私のポテンシャルを買ってくれたんです。そして、2011年10月に事業企画として入社しました。

木下(営業・営業事務担当):
私の場合、前職でベトナムに赴任していて、帰国を機に転職を考えていました。リブセンスの面接を受けてみて、私も風通しの良いフランクな印象を受けましたし、会う人会う人とても良い方だったんですよね。「幸せから生まれる幸せ」という経営理念にも共感でき、村上さんも同い年で親近感が湧きました。前職でも営業をやっていたのですが、導入効果が見えにくいサービスを扱っていて、お客様への説明がしづらかったんです。でも、リブセンスのサービスは成功報酬型で、お客様のメリットが明確に伝えられます。色々なプラス要素が決め手になり、2012年4月にdoor賃貸の営業職として入社しました。

稲田(経理担当):
私も前職では、BtoBサービスの営業をやっていたんですが、直接そのサービスを使っている方の反応が見えるBtoCの会社へ行きたいという思いがありました。加えて、経理の仕事に興味があり、実はずっと異動希望を出していたのですがなかなか機会を得られず、転職を考えていました。その頃、ちょうどリブセンスが上場したことをヤフーニュースで知り、面白そうな会社だなと思っていたところ、経理担当の募集があったんです。“とにかく若い!”というイメージを持っていたのですが、面接に出てこられた当時の管理部門の取締役や経理財務部長は経験豊富な大人で(笑)安心感もありましたし、未経験でも育てるから大丈夫と言って頂けたので、2012年4月に入社しました。

 

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福澤さんからもありましたが、当時、まだリブセンスには産休・育休の取得実績がなかったですし、正直、制度面も他社と比べて充実しているとは言えませんでした。稲田さんが第一号として取得することになったのをきっかけに、制度整備が一気に進んで本当に良かったなと思っています。
ちなみに、産休・育休から復帰したら、居場所がなかったとか、部署を変えられたとか、巷でよく耳にしますが、仕事は変わってないですよね?

福澤:
変わっていないです。産休前も後も、ジョブセンスリンクのカスタマーサポートですね。今は、体制変更等があり、昨年立ち上がった新卒就活サポートサービス「就活会議」のサポートをしています。新サービスだけあって、以前よりも仕事の幅が広がったような気がします。

松栄:
産休・育休前後ともに、新サービスの立ち上げに変わりはないのですが・・・以前手掛けていたサービスが休んでいる間に様々な事情で閉鎖することになって(苦笑)復帰後は、ITエンジニア向け転職サイト「転職ドラフト」のWebディレクターをしています。私も、以前に比べて仕事の幅は大きく広がっています。裁量は大きくなり、責任も重たくなりました。

木下:
私の場合、勤務形態を週3日のアルバイトに変更したのと、事業体制の変更もあって、外周りをする営業というよりは、社内での営業サポート業務をメインに行っています。休み前もサポート業務自体は行っていたので、大きな変更ではないですね。

稲田:
私も、変わっていないです。経理担当として、月次決算の締めなどを行っています。

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ここで、リブセンスで働くママたちのとある1日をご紹介します。

広報:
やっぱり皆さん朝が早いですね。また、それぞれご家庭の事情に合わせて勤務時間が異なります。
それでも、フルタイムの通常勤務時と仕事が変わっていないということは、色んな工夫や気遣いをしていると思うんですよね。以前と比べて、どんな変化がありましたか?

福澤:
時間の使い方が大きく変わりました。
カスタマーサポートチームには、アルバイトスタッフの方々が多数活躍しているのですが、以前は、日中、スタッフさんたちからのエスカレーションや相談に追われ、メンバーが帰ってから自分の業務をこなしていました。しかし、復帰後は、スタッフさんたちと私の退社時間が同じになり、以前のやり方では回らなくなりました。自分の業務効率を上げるだけでは到底終わらない。そこで、アルバイトリーダーを育てることにより、エスカレーションや相談業務をお任せするようにしたんです。そうすることで、自分が会議などで席を外してしまっても常にエスカレーション対応が可能になるだけでなく、任されたメンバーも頑張ってくれて、自分も助かって、というように全てが上手くまわるようになりました。もちろん初めは、方向性にズレが生じないよう毎日フィードバックの時間をとったり、心配な部分をすぐにサポートできるよう近くの席に座ったり、育成のための時間は必要でした。でも、それ以上にチーム全体に良い影響が出て、人を育てることの大切さを知ることができました。

松栄:
集中と選択を意識するようになったと思います。
先程お話したとおり、復帰後の方が仕事の幅が広がり責任も重たくなりました。プロジェクトの企画立案、スケジュール管理、業務指示・確認など、主に自分発信でモノを作りながら全体を把握して、判断、推進していく、という立場になったんです。幸い新規事業の立ち上げが2回目なので、前回の経験を踏まえ、これは絶対に外せない、これは未だ対応しなくても大丈夫、というように、今やるべきことを取捨選択するようになりました。また、メンバーと先に方向性を握って、任せる部分は大々的に任せる、という動き方に変わりました。そのほか、必要に応じて打ち合わせを設定するのではなく、毎日あらかじめ決まった時間に打ち合わせを設定しておくことで、会議も作業もともに効率を上げられるようにしています。日々、新しいことを学びながらキャリアアップできている感じがしているんですよ。

木下:
以前は私、“定時で帰るなんて信じられない!”と思っていたんです。しかし、自分自身が勤務時間を限定して働く立場となりました。どう頑張っても、自分にできることには限界があります。できる限りやって、できなかった部分は、チームのみんなに協力を得る。その分、迷惑をかけないようにきちんと引き継ぎをする。1番変わったのは、働き方に対する自分の考え方かもしれませんね。

稲田:
私は、チームのメンバーと密にコミュニケーションを取るようになったと思います。
経理チームの仕事は、2~3人で作業を分担しながら進めています。このため、情報をシェアしておかないと、作業の重複や二度手間が発生してしまうんです。私は、1時間早く出社し3時間早く出社する勤務形態なので、その分コミュニケーションを大切にするようになりました。また、業務そのものの効率化を進めるため、アウトソーシングの使い方を見直すなど、業務フローの改善にも着手しています。

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復帰されるに当たって、大変だったことや障壁となったこと、心配だったことはありますか?

福澤:
出産後、とにかく睡眠不足が続いたので、本当に復帰できるのか心配でした。特に私の場合、産休のみで育休を取らなかったので、仕事ができる体調に戻せるか、予定通り戻れなかったら迷惑をかけてしまう、と思って。そういう意味で、少し余裕を持って育休を取ることをオススメします(笑)

松栄:
保育園問題です。無認可保育園に一度入れて、ようやく今年4月から認証保育園に入れました。慣らし保育が終わったら復帰する予定だったのですが、保育園に行き始めると、とにかく病気をもらってくるんですよ。私自身も睡眠不足で体力が落ちているので、看病しているうちに病気がうつってしまう。全く想定どおりに行かなかったですね。

木下:
私は、週5日勤務で復帰するか、辞めるか、2つの選択肢しかないと思っていたので、ずいぶん悩みました。家族会議で喧嘩もしつつ、毎日悩んで悩んで。そして、人事担当や上司と相談して、週3日のアルバイト勤務という選択肢を作って頂き、復帰することを決めました。

稲田:
私の場合、月に1度、上司から近況報告や励まし、アドバイス等の連絡を頂いていたので、心配することなく復帰できたと思います。出産や育児に理解がある上司で、本当にありがたかったですし、恩返しの意味でも早く復帰しようと思って。そのためにも、子供に食べさせるもの、自分が食べるものにはとにかく気を使い、体調管理を心がけました。

 

広報:
最後に、ベンチャー企業で女性が活躍し続けるために必要だと思うことを教えて下さい。

メンバー:
(4人そろって)「理解のあるパートナーを見つけること!」(笑)元も子もないかもしれませんが、最重要ポイントですね!

松栄:
ベンチャーで女性が働こうと思ったら、“こういう働き方がしたい”というのを、自分で会社と交渉しながら道を切り開いていくというマインドが必要かもしれないですね。大変ですが、やりがいはすごくあると思います。

広報:
そうですね。大企業よりも自由度が高い分、かえって臨機応変に対応してもらえるというのが、ベンチャーの良さかもしれません。

みなさん、ありがとうございました。