こんにちは。リブセンス広報IR担当です。

リブセンスが2014年2月14日に発表した2018年12月期を最終年度とする中期経営計画「Livesense2018」について、各施策のキーパーソンにインタビューし、具体的な取り組みや進捗についてお伝えするこの企画。第5回目は、当初予定を変更して、8月19日付で新たに設立(26日に正式設立承認)した米国子会社Livesense America Inc.について、取締役の柴崎へ質問したいと思います。

※2014年6月12日発表の米国子会社設立リリースは、こちら

取締役 柴崎 友哉 (Livesense America Inc. 代表)

広報IR:
なぜ、今、このタイミングで米国へ子会社を設立することにしたのでしょうか?

柴崎:
言語も法律も商習慣も異なり、リスクやハードルが高い。
既存事業領域は市場規模も大きく、国内でまずNo.1と言えるサービスを確立させ、海外はその後検討する。
リブセンス内では、そのような考えがあった一方で、ずっと以前から、海外展開によって世界的に使われるようなサービスを手がけていきたいという思いも持ち続けていました。
中期経営計画を策定していくにあたり、「いつかはやりたい」という思いをきちんと実現化するべく、スケジュールに落とし込みました。リブセンスが手掛ける「あたりまえ」を、国内だけで終わるものにはしたくない。例えば、転職クチコミサイト「転職会議」の場合、日本国内ではすでに最大規模へ成長していますが、ほぼ同時期にサービススタートした米国の類似サイト「Glassdoor」は、英語でのサービスということもあって米国内に留まらず、英国など海外からのアクセスもかなり多く集めている。同じようなことをやっていても、サービス拡大も資金調達面も、サービスを提供する環境が上手く正のスパイラルに入っていて、米国とはギャップを感じます。そもそもインターネットに国境はないので、余程ローカライズが必要な領域以外であれば、十分に参入できると考えています。

広報IR:
海外展開について、様々な日本企業で近場のアジアに進出するケースが多い中、なぜ初めに米国を選んだのでしょうか?

柴崎:
アジアというと中国市場も大きいとは思いますが、英語圏全体と比べると小さく、インターネットサービス先進国である米国で挑む方が良いと考えました。また、海外展開について調査を進めていく中で、中国の方が言語や商習慣、法律など、ハードルが高いと感じました。他社の海外進出・撤退動向も、もちろん現実として見てはいますが、だから海外展開をやめようとか近場のアジアにしようとかではなく、リブセンスが将来どうなりたくてどうするかが大切だと思っています。

広報IR:
柴崎さんは、リブセンス設立の翌年2007年からジョインし、ジョブセンスリンクの立ち上げや、ジョブセンス拡大を主幹してきました。米国子会社の立ち上げを柴崎さんが担当されることになった背景や決断の理由は何だったのでしょうか?

柴崎:
実は、私自身起業志向があり、18歳19歳頃から取り組みたい事業テーマもあったんですよ。そんな頃村上と出会い、この人と一緒に事業をやりたいと思ってリブセンスに入社しました。ゼロから事業立ち上げをする方が志向として合っていること、当時マネージャーとして活躍してくれていた細井(現 アルバイト事業部 部長)や鵜飼(現 キャリア事業部 部長)なら安心して任せられると思ったこと、そして、今年3月に取締役へ就任する際、リブセンスにおける自分の役割を改めて考え、渡米を決意しました。

広報IR:
実際に渡米して、2ヶ月程経ちました。どのような毎日を過ごされているのでしょうか?

柴崎:
初めは家探しや設立準備などを行っていましたが、経営企画部メンバーや弁護士の方を始めとした手厚いサポートもあり、無事8月19日付けで設立することができました。現在、事業計画について、こちらのユーザーターゲットの方々に毎日直接お会いして面談調査をしています。すでに50人程にご意見をいただき、計画のブラッシュアップを図っているところです。私の場合、海外での生活経験がなかった分、固定観念がなく素直に皆さんのご意見が入ってくる気がしています。

広報IR:
最後に、今後の意気込みをお願いします!

柴崎:
身の回りの不便がちょっとだけ便利になるくらいのサービスでは、人々への影響度はたかが知れていると思うんです。そんな小さなことではなく、人生に良い影響を与えることができるような普遍的なサービスを手掛けたい、と昔から思ってきました。しっかりと影響力のあるサービスを立ち上げていくためにも、さらに調査を進め早い段階でテスト運用をスタートしたいと考えています。そして、中計目標の新規事業分はLivesense Americaだけで達成してしまった!というくらいにしていきたいです。
日本企業であるリブセンスが、米国で新しい「あたりまえ」を立ち上げる日を、是非、楽しみにしていてください!

 

柴崎さん、ありがとうございました。
第6回は、正社員転職領域(転職サイト「ジョブセンスリンク」クチコミサイト「転職会議」)を担当するキャリア事業部 部長の鵜飼勇人へインタビューします。