こんにちは。リブセンス広報IR担当です。
リブセンスが2014年2月14日に発表した2018年12月期を最終年度とする中期経営計画「Livesense2018」について、各施策のキーパーソンにインタビューし、具体的な取り組みや進捗についてお伝えするこの企画。第3回目は、今年2月に業務提携しビジネス比較・発注サイト「imitsu(アイミツ)」の共同運営を開始したパートナー、株式会社ユニラボの代表取締役 栗山規夫氏です。
<栗山氏プロフィール>
1980年北海道生まれ。大学卒業後、三菱商事株式会社を経て、2004年株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社。2005年Eコマース営業部長、2007年ECビジネス部長、2009年同社執行役員を経て、2011年に見識を広げる為に独立。専門のIT・インターネット業界に限らず、大企業からスタートアップまで幅広い分野でコンサルティングや共同プロジェクトを経験した後、2012年10月株式会社ユニラボを設立。
広報IR:
栗山さんは、2013年に「imitsu(アイミツ)」の前進となる「SMART FIND」を立ち上げ、BtoBのサービス比較・発注サイトを手がけてこられました。そもそも、このサービスを始めようと思われたきっかけは何ですか?
栗山氏:
社会人になり、様々なモノやサービスの受発注を経験する中で、受注側・発注側双方の不整合、ビジネスの非効率を実感しました。例えば、発注する立場では、テレビCMを放映する際どこの制作会社にお願いすればよいか探すのに手間も時間もかかりましたし、受注する立場では、ECパッケージサービスの販売、決済ツールの導入、税理士事務所の集客支援など色々なテーマの営業を経験しました。様々な立場から非効率を目の当たりにし、この事業領域に「ニーズ」があると確信しました。独立して、自分自身が何をやりたいのか、社会に対してどんな価値を提供していきたいのかを考えた時に、「ビジネスの非効率」を解決する領域に軸足を据えてサービスを手掛けていこうと決めました。
また、この領域は非常に市場規模が大きいこともあります。BtoBサービス企業が顧客獲得にかける広告宣伝・販売促進費や営業人件費は、当社試算で合計約15兆円にのぼります。潜在的な市場規模(ターゲット)は、最大でそれら全てと言っても過言ではありません。
広報IR:
弊社の村上とは、どのように出会い、なぜ事業パートナーに選んで頂けたのでしょうか?
栗山氏:
最初の出会いは、2011年、私の方からアプローチしました。若くて勢いのあるインターネット企業ということで、村上さんがどのように会社経営され、トレンドのネットサービスについてどのような意見をお持ちか、ディスカッションさせていただく目的でした。その時の第一印象は、「若い!」でした(笑)少年のような真っ直ぐな方だなと。しかし、お話してみるとアイデアや視点が全く違って、流石に普通の人ではないなと思いました。
その後、2013年に再会した際、当社の立ち上げた「SMART FIND」についてディスカッションする中で、村上さんもBtoBの事業領域で新サービス開発を思案されているということを知りました。お互いの強みやノウハウを活かせばシナジーが生まれると思い、事業提携させていただくことにしました。
広報IR:
ビジネス比較・発注サイト「imitsu(アイミツ)」について、サービスの概要や特長を教えて下さい。
栗山氏:
imitsu(アイミツ)は、ビジネスでは欠かせない「発注」をより簡単に効率よく行うことができるサービスです。例えば、GoogleやYahoo!といった検索サイトで業者を探し、結果表示された業者全てに問合せをしたり見積もりをもらって比較したり、必要な情報を全て揃えて発注するには膨大な時間と手間がかかります。また、初めて発注する領域では、どのような視点で比較選択すればよいか分からないこともあると思います。こうした課題を解決するのがimitsu(アイミツ)です。
imitsu(アイミツ)では、システム開発やマーケティング、営業、総務、人事、経理・財務など125カテゴリ・56,600件超の発注先を掲載(2014年8月現在)しています。あらゆるジャンルのサービスを総合的に取り扱っていることが、1つのユニークポイントだと思います。また、インターネット上の情報を収集するだけでなく、電話等の手段も併せて細やかな調査を行っていて、広告なしの公正中立な情報掲載を実現している点も特徴です。ご質問から相見積もりまで、まずはサイト上から新規会員登録をいただくと、簡単に一括問合せが可能となります。
サービス開始から約半年が過ぎ、これまでの発注総額は10億円近くに上り、大手企業からの大規模発注依頼も入り始めています。ただ、現状まだまだ発展途上にあり、imitsu(アイミツ)ならではの売り・特長はコレです!と明言できるまでに至っていません。まずは、imitsu(アイミツ)を使う理由、使われる理由をしっかりと確立していきたいです。
広報IR:
人力での情報収集など、サービス開発に手をかけられている印象のある「imitsu(アイミツ)」ですが、2013年からこの事業を開始されて、ここまでどのようなご苦労がありましたか?
栗山氏:
正直なところ、未だ大きな苦労という苦労はしていないのではないか、と思っています。サービスを立ち上げた当初は、集客に苦労した時期もありましたが、今ではリブセンスさんと一緒に取り組めていますし、Webマーケティングなど徐々に成果も現れてきています。何事も、1つずつ着実に取り組んでいくしかないと考えています。
広報IR:
現在、「imitsu(アイミツ)」を支えているユニラボ社について、メンバーや社内制度など、どのような会社か教えてください。
栗山氏:
ユニラボは、現在、正社員7名、インターン生6名に加え、在宅のエンジニア等で構成されていて、平均年齢は30歳くらいです。まだ少人数ということもあり、きっちりと社内制度を設けているわけではありませんし、それほど必要にも感じていませんが、メンバー間でのコミュニケーションの場は大切にしています。例えば「ヘルメシ(ヘルシーご飯)」。以前は、メンバーみんなでお昼ご飯に出かけていたのですが、サービスの運用が本格的に始まり、電話対応等で全員揃って出かけるのが難しくなりました。そこで、オフィスのキッチンを利用して、自炊することにしました。私自身、料理好きなので、みんなの分作っていますよ。
広報IR:
ちなみに、社員の皆さんから好評だったメニューや得意料理は?
社員の方:
ズッキーニ入りのスープカレーですね!
広報IR:
5年後、「imitsu(アイミツ)」はBtoBサービスの領域をどのように変えていると思われますか?
栗山氏:
まずは、「アイミツ」の名前にふさわしいサービスにしていたいです。具体的には、ここで発注できないものはない、と思って頂けるように取扱いサービスカテゴリを1,000くらいまでに増やし、ビジネス比較・発注領域のインフラ的な存在にできればと思っています。他社さんの例を挙げると、食べログやクックパッドなどユーザーに浸透しているサービスが1つ目指すイメージでしょうか。ただ、そういったサービスに発展させていくには、1~2年では難しいと私は思っています。しっかりと腰を据えて、まずは5年。発注するユーザーの方々の「コンシェルジュ」の役割を果たすサービスにしたいと考えています。
コンシェルジュに近づけるサービス展開として、8月末頃を目処に大幅リニューアルを行います。是非、今後のimitsu(アイミツ) にご期待ください。
栗山さん、ありがとうございました。
第4回は、アルバイト求人サイト「ジョブセンス」を担当するアルバイト事業部 部長の細井広太郎へインタビューします。