広報:
今回はLIVESENSE info初の長編インタビューです。
村上社長に「今注目するWEBサービス」について聞きたいと思います。
早速ですが注目しているWEBサービスを教えて下さい。

村上:
ネットの世界の歴史を振り返ると、
Yahoo!が出てきてありとあらゆる情報を手で整理し、
その後Googleが出てきてそれを機械で整理しました。
そして、今はソーシャルメディアが出てきてまた人で整理されているんです。
このような経緯もあり、私はその先にまた「機械で整理しよう」、が来ると思っています。
要は人で整理し切れないぐらい、ソーシャルの力でも整理し切れないぐらい情報があふれていて、
最後はまた改めて機械が来るんじゃないかという点で注目しているのが
Gunosy(グノシー)」です。

広報:どんなところに注目しているんですか?

村上:
注目している理由としては、昔からインターネットはキーワードを入力しないと何かが返ってこないんですよ。
それがテレビみたいに何となく見られる仕組みって多くの人に必要とされるのでは?と思っています。
これだけ多くの人がフェイスブックを使っているのは、何もしないでただ画面をスクロールして、ダラ見ができるからなんだと思います。超簡単じゃないですか。
昔はインターネットでも個人を特定するという作業ができなかったんですよね。
フェイスブックだってなかったし、ツイッターだってなかった。
グノシーは、個人にまつわるデータを持てるようになってきたからこそ生まれたサービスですね。

村上:
遊ぶ予定がたくさんあって時間を効率的に使わなきゃいけない「リア充」みたいな人たちにこそグノシーはオススメですね。
私はリア充ではないので(笑)、週末にRSSを使って大量の情報を見て、情報の優位性などを判断するためにグノシーを使っています。
おそらく、グノシーは閲覧した記事の履歴を持っているので、
どんどん見ている人の関心のあるニュースを掴んで、配信してくれると思います。
例えば「恋愛」という言葉がたくさん入っているものばかりをクリックしていたら恋愛系の記事が増えたりする。そういうログまで持っているというのは面白いですよね。
キーワードのデータマイニングとかもできますし。
あと、グノシーは導線がすごく面白くて、例えばシェアをするときはグノシーに対してシェアになっているのでグノシーに流入するという成長エンジンの描き方が出来ているんですよね。要はグノシーで得た情報をシェアすると「あれは何だろう」みたいな感じで広がっていくので、ユーザーが増えたらユーザー自身がユーザーを連れてくる構造ができているということです。

広報:
グノシーについて色々調べていたら、GW明けに炎上していたようで、だいぶ盛り上がっているんですね。(グノシー公式見解へのリンク)

村上:
炎上したのもまたすごいですよね。「はてブ」の引用はしていないのに、それぐらいグノシーが流入元として強くなってきているということですから。
あと、ニュース系でいうと「SmartNews(スマートニュース)」もすごく注目しています。
このサイトはUI先行で、プロダクトもいいんです。スマートニュースは「ヤフトピ」の置き換わりを狙っていると思いますし、期待できますね。

~vol.2へ続く