半期に一度、リブセンスでは活躍した従業員を表彰する「Livesense Award」を実施しています。会場にレッドカーペットを敷き、オーディエンスからのお囃子が飛びかう華やかでありアットホームな表彰式。

今回の広報ブログでは、今月行われた2019年上期の表彰式の「裏側」で活躍した人たちにスポットライトを当てました。

「Livesense Award」の特徴は、サプライズ要素が大きいこと。受賞者は当日名前が呼ばれてはじめて、自分がノミネートされていたことを知ります。受賞者が社員に漏れないよう、人事部やデザイナーなど一部の社員だけで極秘に準備が進められるプロジェクトです。

今回の表彰カテゴリはこちら。MVP(ベストプレイヤー)、MVM(ベストマネージャー)、MVT(ベストチーム)、MVN(中途社員新人賞)、ベストミヤザキ賞、特別賞です。

受賞者決定にあたっては、経営陣と人事部から審査委員会が組成され、みっちりと議論します。その過程で、できるだけ情報格差が起こらず多面的に選抜できるよう、1週間ほどかけて社内から自薦・他薦も募ります。それらの情報を全てテーブルに広げ、受賞者を決定します。

判断基準としては、リブセンスとして大事にしている理念・ビジョンの実現に向けた貢献や行動がベースになるのですが、より皆の前で称賛したい・感謝したいという気持ちで選定されているように思います。雇用形態や勤続年数に関わらず、誰もが受賞のチャンスがあります。

表彰式を「自分ごと」にできるようなクリエイティブを

今回お話をうかがったのは、ポスターやトロフィーなど、クリエイティブ面から「Livesense Award」を支えるデザイナーの阿部洋平さん。2019年1月にリブセンスに中途入社しました。

阿部「運営を担う人事部と打ち合わせを重ねた結果、従業員のみなさんがアワードを自分ごとに捉えてくれるようなクリエイティブを目指すことになりました。せっかく開催するのであれば、単なるいちイベントで終わらせず、自社のことを少しでも好きになってほしいと思い、クリエイティブにもいろいろなところに工夫を凝らしているんです」

たとえば、ポスター。

一見ふつうのポスターのようにも見えますが、どこに阿部さんのこだわりが隠れているのでしょうか。

阿部「遠くから見たら告知機能しか持たないんですけど、近づいてみるとリブセンスにちなんだキャラクターが隠れているんです。近くで見た人が、小さな発見にワクワクしてくれたらいいなと思い」

よ~く覗いてみると、「S」の字のうしろから、『マッハバイト』のイメージキャラクター・マッハ先輩や『転職会議』のキャラクターなどがこちらを覗いています。

ほかにもリブセンスの文化を表すような「社内ラジオ」のイラストや名物社員など、この2019年上期に誕生したキャラクターや文化が隠れていました。遊び心満載なポスター、知る人ぞ知るちょっとしたエンターテインメントの完成です。

そのほか、今回の「Livesnese Award」専門のロゴも作成。トロフィーや賞状、ステッカーなどに掲出されているロゴにも阿部さんのこだわりが

阿部「アワードのロゴなので存在感のある堂々としたものを作りたいと思っていました。Livesnese Awardの頭文字をとった『LA』をモチーフにし、周囲の6つの星はアワードの数を表しています」

(これを書いている広報の私はデザインに詳しくないため、それだけの思いを一つの形に落とし込むデザイナーという仕事にただただ感服しました……!)

そして、待っていたサプライズ

そして迎えた表彰式当日。

約400人の従業員が一堂に会し(宮崎・京都オフィスはサテライト中継)、司会者の声に耳を傾けます。なお、司会を務めるのはプロでもなく運営サイドでもなく、事業部のいちメンバー。ここにも「Livesnese Award」のアットホーム感がうかがえます。

司会を務めた不動産ユニットの萩原大地さんと、転職会議ユニットの早坂麻里絵さん

幕を開けた「Livesnese Award」。初めに発表されたのはこの半年の間に中途入社した従業員のなかから特に優秀な働きをした人に送られる「新人賞」です。

そしてなんと新人賞を受賞したのは、表彰式の裏方でもあるデザイナーの阿部さん!!!(阿部さん本人ビックリ!事前に阿部さんにインタビューをしていた広報もビックリ!)

運営側である阿部さんに当日までバレないよう、ほかの運営メンバーが偽の台本を作るなどして当日まで黙っていたのです。

受賞理由や受賞者にゆかりがある人からのコメントがもらえるのも、「Livesnese Award」の特長です。阿部さんの後輩にあたる、今年新卒入社したデザイナーの小橋桃子さんが、阿部さんに感謝の手紙を読み上げました。

小橋(手紙)「びっくりしてもらいたくて、今日まで頑張って隠してきたんですが、ちゃんとびっくりしていただけましたでしょうか? 

私が阿部さんの弟子になって、はや2ヵ月が経ちます。美大でいったい何をやってきたんだというくらい初歩的なことが身についていない私に、阿部さんは呆れたり怒ったりせず、いつも手取り足取り丁寧に教えてくださって本当にありがとうございます。それどころか、私が初めて一人でキャンペーン用のGIF動画を作ったときには、『天才か?』と大げさなほどに褒めてくれました。今思えば阿部さんが私のやる気を引き出す天才だったのだと思います」

阿部さんの受賞理由は、次のようなものでした。

“『コーポレートデザイン』というロールモデルがいない中、自分なりの試行錯誤を進め、リブセンス全体のビジュアルコミュニケーションを高いレベルに引き上げています。またマッハバイトのデザイナー業務も兼任し、入社直後から受け身になることなく、ブランドイメージ確立を牽引してきました。自身の業務にとどまらず、新卒社員の育成者としても信頼できる存在。今日の納会においても、企画・運営メンバーとして大活躍してくれています”

想定外の出来事に驚きを隠せない様子だった阿部さんから、後日、こんなコメントをもらっています。

阿部「今回驚いたのは、私自身が運営メンバーだったのに関わらず、私が受賞する事を他のメンバーから完全に隠されていた点でしょうか。私は裏方として各受賞者の名前をデザインに組み込む作業をしていましたが、私の名前はありませんでした。さらに事前に渡された台本にも、3度に渡るリハーサルでも、一度も私の名前は出てきませんでした。そのため当日、受賞者として壇上に呼ばれたときは驚きのあまり頭が真っ白になっておりどんなスピーチをしたのか覚えていません。うれしいドッキリをありがとうございました。

聞くところによると、納会のデザイン制作をアシスタントとして手伝ってくれていた新卒デザイナーの小橋さんがトロフィー・賞状・スライドをしれっと作り変え、滞りなく入稿していたとのこと。いつもは私は教えている立場ですが、その仕事ぶりに感動しました」

受賞者、運営メンバー、それぞれにストーリーが

運営サイドの中心人物、人事部の酒井美樹さんにもお話を伺いました。

酒井「今回は運営メンバーが受賞者ということで、準備にも細心の注意を払いました。小橋さんが全面的に協力してくれ、ダミー用のスライドや台本を作ってくれたことで成功したサプライズです。阿部さんには事前に『今回は新人賞の受賞者はナシ。こういうパターンもあり得ます』と伝えていたのですが、勘の良さそうな阿部さんを当日まで欺けるか、運営一同ドキドキでした」

酒井「当日の阿部さんの反応をみて、『バレていなかった!』と胸をなでおろしました。成功して本当によかったです」

今回のブログは「裏の功労者」を取り上げるつもりでスタートしましたが、結果的に受賞者&周辺インタビューになってしまいました(笑)。ほかにもさまざまな個人・チームが受賞していますが、それぞれに同じくらいの濃いストーリーがあります。

ブログの最後は、栄えあるMVPに輝いたアルバイト事業部の山田修さんの写真とコメントで締めたいと思います。山田さんは目標数値の達成率のめざましさや、チームを牽引するリーダーシップなどが評価され、MVPを受賞。アプリ自体を身近に感じさせてくれている行動も評価されています。

山田「今期はMVPを取りに行くぞと狙って行動していたので、実際にMVPを受賞することができて本当に嬉しかったです。ただ、それ以上にアルバイト事業部全体でチーム賞が取れたことが本当に嬉しく(※)、個人としてもアプリ、アド、営業はじめ多くの事業部のメンバーと協力しながら着実に事業部の地力を上げることに貢献が出来た上半期だったと思います。

下期は目標達成以上の数値成果にこだわりながら、お客様に選ばれるサービスにするため改善を繰り返し、下期がリブセンスのターニングポイントとなるように更に成長していきます!」

※今期のベストチーム賞は、「マッハバイト」全体の数値が好調だったことから、対象範囲を例年より拡げ、プロダクト単位での表彰に。アドチームの活躍と、それを支えるセールスチームやサポートスタッフによる総力戦だったことが選定ポイントになりました

受賞した人も惜しくも逃した人も、仲間同士で刺激を送り合う1日となりました。