こんにちは。リブセンス広報担当です。
先週土曜日、2014年最後の個人投資家向け会社説明会を開催しました。
雨の中、多数の個人株主・投資家の皆様にご参加いただきましたこと、この場をかりて御礼申し上げます。
今回は、説明会開催のご報告を含め、リブセンスのIR活動についてご紹介します。
2011年12月の株式上場から、早いもので3年が経ちました。
上場当初から、リブセンスでは、機関投資家の皆様だけでなく、個人投資家の皆様にも直接経営メッセージがお伝え出来るよう、年間6~8回、東京・名古屋・大阪で個人投資家向けの説明会を開催(IRサイト上にて動画配信も実施)し続けています。また、毎年、個人株主の皆様のご意見を直接いただく機会として株主アンケートを実施し、頂いた内容を全て経営陣に共有しています。
リブセンスは、東証一部に上場しているものの、変化の速いインターネット業界にある上、設立10年未満のベンチャー企業です。成長過程にあるからこそ、足元の業績はもちろんのこと、どのような将来性があるのか、どのように未来の日本を良くする可能性を秘めているのかなど、短期的な業績の良し悪しに関わらず、定期的・継続的にコミュニケーションすることが大切だと考えています。
東証一部に指定替え後は、国内だけでなく、海外の機関投資家の方々にもリブセンスを知っていただくべく、香港やロンドン、ニューヨークでのIR面談を行っています。会社の規模やステージなどによって異なると思いますが、リブセンスでは、個人・国内機関・海外機関それぞれにバランスよく保有いただけるよう、今後も積極的なIR活動を続けていきます。
さて、先週土曜日に開催した説明会では、社長の村上より、約35分間、会社の成り立ちや特長、今期の業績見通し(11/14付で修正)、足元の事業別注力施策、今後の事業戦略についてお話させていただきました。
プレゼンテーション動画は、こちらからご覧いただけます。
終了後、参加者の皆様から事前に頂いていたご質問や、会場からのご質問に回答させていただきました。内容は、下記のとおりです。
Q1:
前期末から今期にかけて、求職者の集客に苦戦し、業績が伸び悩んでいます。SEO対策を含め、その後の集客状況と今後の対応策を教えて下さい。
村上:
求職者の集客については、アルバイトを中心とした人手不足と検索結果の順位低下の影響を受け、特に今年前半において苦戦いたしました。最悪期は脱したと考えています。SEOの対応策としては、専任チームを社長直下に置き優先度を高める体制変更を行ったほか、サイトの内容や機能の拡充をはじめとしたサイトユーザーが喜ぶサイト作りに注力しています。
Q2:
この1年でかなり従業員数を増やしている一方で、売上が伸び悩み利益を圧迫しています。事業運営の効率性が下がっているのではないかと心配しているのですが、人材採用方針や効率性について、社長のお考えをお聞かせ下さい。
村上:
採用に当たり、人数集めだけを優先するのではなく、スキルやポテンシャル、経営理念・ビジョンへの共感といった人間性など採用基準は一切落としません。効率性については、確かに今期従業員一人当たりの売上高や営業利益が下がってしまっています。これは、組織体制や研修などの整備が進行中で、全従業員が100%の力を未だ発揮できていないこと、創業からこれまで成長を優先し後手に回してきた基幹システムの大幅改修を行ってきたことなどが背景にあります。短期的には、ご心配をおかけしていますが、中長期で成長をしていくための取り組みですので、ご理解いただきたく思います。
Q3:
リクルート社が上場しましたが、何か影響はありますか。また、リクルート社を始めとする競合企業への対抗策として、どのようなことを考えていますか。
村上:
リクルート様は、上場前からすでに知名度も高くサービス規模も大きいため、上場されたことによる影響は特にないと考えています。競合への対抗策としては、後発参入のメリットを活かすことです。具体的には、ビジネスモデルの違いや少ない営業マンによって効率的に事業を運営できるベースを持っている点になります。また、同じ成功報酬型のモデルで参入した企業では、特に競合はいない状況です。
Q4:
業績回復がなかなか見えない中で、株価も一時期に比べ下がっています。配当を出す予定はないのでしょうか。
村上:
配当は、現在のところ考えていません。理由としては、事業領域を拡大させていく上で、M&Aや出資など資金を活かした戦略を考えていること、また既存領域においても事業拡大に向け投資が必要な状況にあるためです。短期的には、株主の皆様にご心配をおかけしてしまっており、大変恐縮ではございますが、まずは業績拡大に優先して取り組んでいきたいと考えています。
Q5:
今後の事業展開として、どのようなことを考えているのか、村上社長がどのような事業領域に注目しているのか、教えて下さい。
村上:
今後の事業展開については、中期経営計画が基本になります。まずは既存サービスの拡大、新領域についてはBtoBや海外、スマートフォンなどに注目しています。BtoB領域は、非常に市場が大きい一方で、アプローチのしにくさ等から未だサービスが確立されていない状況です。海外についても、マーケットが大きく日本発のサービス展開にチャレンジすべき領域と考えています。その足がかりとして、今年8月米国に連結子会社を設立しました。スマートフォンは、リアルタイムでデータ通信やコミュニケーションができ、隙間時間の使い方を変えるツールであることから、新しいサービス開発チャンスが大きいと考えています。
Q6:
米国の子会社をカリフォルニア州に設立されましたが、なぜデラウェア州を選ばなかったのでしょうか。
村上:
運営面や税制面などからデラウェア州を選択される企業が多いようですが、設立の目的を含めメリット・デメリットを総合的に検討し、IT関連企業が多くあるシリコンバレー、カリフォルニア州に設立することを決めました。
ご質問いただいた皆様、ありがとうございました。
来週の広報ブログは、ロンドンIRのためお休みしますm(_ _)m