2018/04/27

就活の常識を変える!新しい「あたりまえ」への挑戦

こんにちは。リブセンス広報です。
先日、「就活会議」に新たな機能が加わりました。企業の選考難易度と就活生との相性を診断するマッチ度判定機能。就活の常識を変えてしまう可能性を秘めたこの新機能は、リブセンスが提唱する「リアルデータエンジニアリング」を体現するプロダクトのひとつでもあります。
開発プロジェクトの中核を担った就活会議ユニットエンジニアの大政勇作さんと、初めてディレクターを経験した新卒4年目エンジニアの久米泰弘さんに話を聞きました。

今の就活はおかしい

課題解決企業としての責任

広報:就活生と企業のマッチ度判定というのは斬新ですね。どこから着想を得たのでしょうか?
大政:プロジェクトを最初に企画したのは、山浦さん(就活会議ユニットメディアグループリーダー)だったんですが、出発点は今の就活に対する課題感でした。何十社も受けているのにほとんど受からない、たくさん受けてたくさん落ちて、自信を喪失してしまう…それって本来起きるべきことじゃないと思うんです。起きる必要がないというか。課題は2つあって、ひとつは、就活生は受かるかどうかわからない企業を数多く受けて落ち続けてしまっていること。もうひとつは、そもそもどの企業を受ければいいのか、自分に合う企業がどこなのかわからないということ。それなら、就活会議で選考難易度と就活生と企業のマッチ度を示すことができたら、もっと幸せな就活を実現できるんじゃないかと。それがこのプロジェクトが始まったきっかけです。

エンジニアリングボードも務める大政さん。安定感がハンパないです。

プロトタイプ作りまでの道のり

デザインスプリントを3回実施

広報:プロジェクトがスタートして、開発までどんな感じでしたか?
大政:2017年5月にスタートしてから、その年の年末までに合計3回デザインスプリントを行いました。デザインスプリントというのは、プロダクトのクリティカルな問題を見つけ出し、ユーザーヒアリングを行いながら本当に必要とされる機能を抽出して短期間でプロトタイプを作るプロセスのことです。
広報:あれ、スプリントって普通1-2週間でぎゅっとやりません?
久米:通常は5日間の凝縮した時間でプロトタイプを作り、ユーザーにあてて検証するところまで行うんですが、今回は、就活会議とテクマ(テクノロジカルマーケティング部)に所属する10人ほどのメンバーが関わる横断プロジェクトだったので、それぞれの時間を調整するのが難しく…。週3回のペースで集まって会議形式で実施しました。なので、3周回すのに半年以上かかったわけです。
広報:なるほど。
大政:プロジェクトメンバー全員の意見が何らかの形でサービスに取り込まれながら、プロトタイプに落ちていったのは良い点かなと思います。ただ、巻き込んだメンバーの人数が多かったので、意見が割れて議事が進まないとか、前回の議論から間が空いて内容を忘れてしまっていて、議論が堂々巡りしてしまうとか…そういいうことは起きました。今回の学びとして次に活かそうと話しています。
広報:ちなみに、なぜデザインスプリントやることにしたんですか?
大政:就活は活動時期が決まっています。大学3年生の夏からインターンが始まって、冬もインターン、3-4月からエントリーがスタートして選考が進み、5月頃から内定が出始めます。逆に言うと、僕らがサービスを作ったとして、その年の就活生に使ってもらえるチャンスは1年のうち1回しかありません。なので、サービスを正式ローンチする前にできるだけプロダクトの成功確度を上げておく必要がありました。そういう意味で、デザインスプリントの手法は適していたと思います。
広報:ふむふむ。デザインスプリントで「これは行ける!」となって開発に移っていったわけですね?
久米:はい、デザインスプリントを3周回してユーザーから手応えのある反応が返ってきて、これなら行けそうだ、という仮説が立ったので開発・実装へと移っていきました。

今回ディレクターデビューした久米さん。圧倒的な物腰の柔らかさ。

わずか3ヶ月足らずでリリースへ

スクラム開発

広報:開発始まってからはどうでしたか?
大政:2018年1月から開発がスタートしたんですが、デッドが決まっていて3月の採用情報解禁にあわせてリリースする必要がありました。その時期が最も頻繁に就活生が情報サイトをチェックするタイミングで、逆にその時期を逃すと就活生に使ってもらえません。1ヶ月強で、2月末までに最低限の実装をすることを目指しました。その後は、スクラムという手法で短期リリースを繰り返しながら機能改善をしていきました。開発チームは僕とディレクターの久米さん、新卒5年目のデザイナー稲留さんの3人でした。
広報:久米さんは今回がディレクターデビューだったんですよね。大政さんから見てどうでした?
大政:もちろん、初めてなのでできないことはたくさんありました(笑)。でも、元々コミュニケーション能力が長けているので、その力が調整面で発揮されていたなと思います。何かやろうとしたときに自分の意見を伝えることに必死になってしまう人が多いと思うんですけど、久米さんはプロジェクト全体の目的や道筋をきちんと示した上で、無理のない範囲で全体をコントロールしながら進めてくれていましたね。
広報:久米さん、褒められて嬉しそう(笑)久米さんから見て、大政さんはどうでしたか?
久米:厳しかったです(笑)一緒に仕事をするまで、大政さんってすごく優しい印象で何を言っても怒らない人だと思っていたんです。なのでギャップがありました。でも、その厳しさは、僕がミスしてもプロジェクトがダメにならないようにするための厳しさで、フォローしてくれていたんですよね。実際、大政さんいなかったらこのプロジェクトは最後まで続けられなかったと思います(笑)。
大政:いや、これ僕じゃなくても、だれかひとりでもいなかったらダメになってたよ(笑)。
久米:確かに(笑)。
大政:あと、僕はデザイナーと一緒に仕事をするのは初めてだったんですけど、久米さんがその架け橋をしてくれました。
広報:デザイナーは稲留さんですよね。仕事ぶりはどうでした?
大政:稲留さんは、すごい。ひとりよがりのデザインは絶対にしないし、プロダクトの目的を理解して、要望を取り込んでサービスに溶け込むものを作ってくれます。あと、何か質問するときは必ずこちらが「はい」「いいえ」で応えられる質問をしてくれて、本当に丁寧な仕事ぶりでした。
久米:僕は不動産ユニットにいたときから稲留さんとずっと仕事してきたんですけど、職人さんというか…
大政:プロフェッショナルだよね。
久米:そう!プロフェッショナルです!開発フェーズではデザインの工数は過小評価されがちで、タイトなスケジュールをひかれることが多いんですけど、稲留さんは絶対納期に遅延しないし、むしろ早くやってくれて。文句も言うんですけど、こちらの期待に100%以上で応えてくれます。UXデザインやUIデザインもできるので、そんな人はなかなかいないと思います。
広報:稲留さんすごいですね!

黒い背中がデザイナーの稲留さん。後ろ姿からもプロフェッショナル感が。

就活にエコシステムを

リアルデータエンジニアリングを通じて

広報:エンジニア目線で今回のプロジェクトの面白さはどんなところにありました?
大政:今回のプロジェクトは、就活生がどういう企業にどう選考に進んだかという選考状況のデータと企業の従業員・元従業員のクチコミをかけあわせて分析するデータ分析のプロジェクトでもありました。ユーザーのリアルな体験に着目しながら、蓄積されたデータを活用しソリューションを提供する手法は、リブセンスが推進するリアルデータエンジニアリングという課題解決のプロセスでもあります。今回はデッドが決まっていたので、制約が多く技術的に我慢した部分もたくさんありますが、逆にそれで良かった点もあります。例えば、こういうデータ分析のプロジェクトは、どうしても複雑なアルゴリズムを組みたくなってしまうものなんですが、今回の場合、分析モデルはごくシンプルに済ませて本当に必要なデータの収集に力を注ぎ、正しいデータ分析のアプローチができたと思っています。その結果、レコメンドのクリック率は30%になっています。
広報:一般的には何%くらいなのですか?
大政:10%です。
広報:3倍!!??
大政:もちろんデータ分析の精度だけではなく、デザインの良さもあると思います。相乗効果ですね。
広報:これからやりたいことはありますか?
久米:ユーザーの声を聞いてみたいですね。
大政:今回の機能をより多くのユーザーに使ってもらってユーザーヒアリングをして、定性的なフィードバックを元にさらに改善してプロダクトの精度をあげてきたいです。他にもやりたいことはたくさんあって、スペックや条件だけではなくもっと個人の価値観を重視して就活生と企業のマッチングを実現していきたいし、そもそも会社選びの前に、就活生にとって「自分に合う業種・職種」の解を提供できるようになりたいなと思います。就活会議って、前の代の就活生の知見を次の代の就活生のために活かしていくエコシステムなんですよね。僕らのプロダクトで就活が楽になっているのか、就活を変えられているのか、ユーザーと向き合いながら開発を進めていきたいです。

就活会議を「就活のエコシステム」と捉える大政さん。落ち着いた口調ながらも「本気で就活を変える」という意志と迫力を感じました。久米さんは、徹底的にユーザーの視点に立ち「本質的な価値を提供できているか」を真摯に追求している姿勢が印象的でした。新卒一括採用という日本固有の慣習から生じた「就活」の課題に真正面から向き合い、自分たちのプロダクトを通じて解決しようとする姿は、リブセンスならではと感じました。

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