広報:
他にも「マネーフォワード」のように何かの入り口になるWEBサービスで
注目しているものはありますか?

村上:
他には、IMアプリ(メッセンジャーのキュレーション)がありますね。
メッセンジャーは、今はLINE(ライン)facebook(フェイスブック)skype(スカイプ)、メールとかに分散しているじゃないですか、それを1個にまとめようという発想ですね。
今だと「Imo(アイエムオー)」とか「IM+(アイエムプラス)」というサービスが使われているようですね。
だけど、IMアプリには惜しいところがあると思っています。

広報:例えばどんなところですか?

村上:
そうはいってもラインとフェイスブックなどメッセンジャーが2個ぐらいまでだったらまとめる必要なく、個別に使ってしまいませんか?
使っているメッセンジャーが100個ぐらいあったら便利だと思うんですけど(笑)
度々になりますが、こういう「何かをまとめる」という発想、つまりIDが複数分散している領域はニーズが強いんだと思うんです。
極端な話、楽天とかもある意味キュレーションサイトなんですよ。
色々なショップがあるのをまとめて1つの楽天というサイトに載せているみたいな。
だから、そういう分散している市場において、こういうアプローチの仕方は面白いなと思っています。

広報:
他にも、グノシーやマネーフォワードとは全く領域が違うけど、注目しているサービスなどありますか?

村上:使ってはいないのですが、
小説投稿サイト「HAMELN(ハーメルン)」や小説・コミックコミュニティ「Eエブリスタ」とかですかね。
Alexa(アレクサ)で急激に伸びていて知ったんですけど、
ツイッターやフェイスブックなどが多くの人に利用されるようになり、
発信していくことに対するハードルは、どんどん落ちていってるんですよね。

先日、Design Festa(デザインフェスタ)というオリジナル作品が出店するアートイベントに市場調査に行って来ました。
想定以上に盛り上がっていて、こんなにも個人で出店するニーズがあるのかと驚きました。
こういうリアルの場を感じるというのはすごく大事だと最近は思っていて、
とてもいい刺激を受けましたね。
個人出店に関するWEBサービスだと、
オンラインストアが開ける「Stores.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」や「BASE(ベイス)」とかがあります。
個人が発信するプラットフォームというのは、一定のニーズはあるんですよね。
あとは動画検索の「Pideo(ピデオ)」ですかね。

広報:動画検索サイト、村上社長は見るんですか?

村上:
見ないですね(笑)動画検索サイトだと、パーソナライズされた動画のレコメンドとかあったら便利だし、面白いと思わないですか?
話は戻るけど、動画のグノシーをやってもいいと思うんです。
動画という切り口じゃなくてコンテンツ商品のグノシー。
要は暇つぶし商品のグノシーがあってもいいと思う。
そして、動画モードとか小説モードとかあって、そのタイムラインを見ていたら暇をつぶせる、みたいなのとか。
今までは、ネットリテラシーの低い人達は、キーワード検索しないと、何をすればいいか分からないし、みんなネットを使えなかったんです。
そういった意味だと、フェイスブックは究極な暇つぶしがしやすいサイトだと思っていて、
タイムラインをダラダラ見て暇つぶしができるじゃないですか。

広報:暇つぶしサービスがリブセンスから発明されるかもしれませんね!最後に一言お願いします。

村上:
こういうインタビューだと、だいたい「いいWEBサービスを見つけるためには、
どうすればいいですか?」と聞かれたりするんですが、それは私にとって、
「会社を起こすコツは何ですか」と聞いてくるのと同じことで、愚問だと思っています。
そんなコツがあるなら私が知りたいぐらいです(笑)。

私は、WEBサービスを探す際に大事なことは、大量に情報を見ればいいのではなく、「こんなサービスがあったらいいのに」とアイデアを考えて、探すことだと思っていますし、それを意識しています。

どんなにたくさんのサービスに接しても、自分自身の問題意識や考えがないと、
その情報を活かせないと思うんですよね。
ですので、そういった点も意識して、WEBサービスを見てみることをオススメします!

Fin
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