こんにちは。リブセンス広報です。
リブセンスは今年、設立11周年を迎えました!
今回は、設立当初から切磋琢磨してきた村上さんと桂さんに、フランクに今のお二人の想いを掘り下げてみました。


―改めまして、出会った時のお互いの印象を教えてください。

村上:いきなりだけど、変な人だなって思った(笑)初めて会った場所は牛タン屋さんだったんだけど、大介が頼んだのはまさかのシチュー。しかも鶏肉かシチューで悩んでたんだよね。普通そこは牛タンでしょ。

:よく覚えてるねぇ、確かにそうだったかも。

村上:だけど話してみたら、とても落ち着いていて頭の回転が速くて、自分に無いものを持っていると感じた。一緒に事業をやりたいって思ったんだよね。

:僕は真面目な話、信頼できる人だと思いましたね。当時は起業ブームで、学生起業の場合「学生」であることを売りにしてる人も多かったし。その中で、本気でビジネスに取り組もうとしている人に出会ったのは初めてだったので。

村上:そうだね。学生起業する人の中には、ずっとその事業を継続する意気込みが無い人も多くて、驚いたのを覚えてるよ。

:実際にジョインするか考えた時、正直「この人とやれば絶対成功する」という発想はなかったんだよね。成功するより失敗する確率の方が高いに決まってるし。ただもし失敗したとしても、この人なら裏切られたり人生の汚点になって終わるような事はないって思えた。消極的な理由に見えるけれど、そういう後ろ盾はいつも僕の大きな決断の支えになっている気がする。

-第一印象でお互いに「しっくりきた」ということですね。一緒にビジネスを立ち上げて、イメージは変わりましたか。

村上:チェックが細かくてびっくりした。文章の誤字脱字とかね。よく僕も人に細かいと言われるけど、大介の細かさが移ったんだと思うよ!

:そうだっけ(笑)

村上:仲間同士で良いところや学ぶべきところはコピーし合うんだろうね。僕はロジカル思考も大介から習得したな。

:お互い移ったのはありますね。僕はストイックさとか時間を大事にすることとか。特に時間の事で覚えているのは、創業メンバーを探していた頃。候補者との待ち合わせに相手が5分遅刻すると……「この人は無いな」って。

村上:それは言ってた(笑)きちんと連絡してくれたら違うよ!でも電車遅延にしても、色んな状況を想定して動けないのはダメだって思ってしまう。

:当時は厳しいと思ったけれど、大事だよね。いい影響を受けたと思ってます。

―お互いに学びがあったことに気づいて認め合っているのが素晴らしいです!リブセンス設立から今年11周年、今までを振り返っていかがですか。

:どうですかね。あんま11年っていう感じはしないよね。

村上:まだ11年か!って感じ。あまりよく覚えてない(笑)

―上場についてはいかがでしょう。

:最年少上場というのは創業時から社内で考えていたことなので、ひとつのマイルストーンですね。無事に達成できて、採用できる人材も変わったし良かったですね。

村上:そう言えば、上場する前日に初値が付く夢を見て、その値が現実と全く同じでびっくりしたって話したの、覚えてる?

:何それ、作り話でしょ(笑)

村上:いや、本当だよ。あの時も話したって!

:では本当ということで。村上さんは上場どうでしたか。

村上:そうだね、ありきたりだけど通過点という感じ。でも、「最年少上場」という代名詞が付いたことで、ユーザーやクライアントがリブセンスを知ってくれるきっかけになったし、採用活動にも繋がったよね。

:それそう、それはありがたいことです。でも去年30歳にもなったし、「最年少上場社長に代わる何か」が欲しいよね。村上さんにはぜひまた新しい事業も出して欲しいと思ってるし。

村上:確かに新しい事業も検討してみたいね。でも今は、今の事業をやっている意義とか、真剣にベンチャー企業をやり続けている意気込みとかを伝えていきたいな。

創業当時の村上さんと桂さん

―新しいキャッチフレーズ、いいですね。突然ですが、お互いを表現するとしたら何ですか。

村上:ペガサスかな。

:ペガサス!?

村上:何となく。動物占いのペガサスを調べてみようか。……好奇心旺盛でスーパーマイペース、芸術家気質、自由奔放だって!いいじゃん、合ってるよ!

:合ってるのかな。村上さんはアスリートですかね。一時期、村上さんは自宅のデスクを会社と全く同じ配置で同じ機器にしてたんだよね。会社からパソコンを持って帰って自宅で繋いだら、全く同じ環境で仕事ができるからっていう。ストイックというか、ノイズを減らすための努力がすごい。

村上:シンプルに、その環境が1番使いやすかったから。

:まあわかるけどね(笑)、普通そこまでやらないですよね。

村上:色々と試してみてその使いやすさに至っているから、変える必要が無いと思ってるんだよね。

:その辺のストレートにやり切るところがアスリートっぽいんだな、きっと。

―ペガサスとアスリートですか!何となくしっくり来ちゃいます(笑)もう少し詳しく、お互いの強みや弱みをどう捉えているか、もし強化して欲しいことがあれば教えてください。

村上:大介の強みは、回転が速くて頭がいいこと。回転の速さとか、後天的に追いつかないところがたくさんある気がする。弱みというか変えていって欲しいのは、「フラットになりすぎる思想」かな。大介は「人類みんな平等」で差別しない。俺は好き嫌いがあってもいいと思ってるけど、大介は「無色」を好んでるみたいだね。「こうしたい」「こうありたい」といった意志がもっとあってもいいかなと思っているよ。

:経営者には清濁合わせ呑むときも必要かもね。村上さんの強みは、抜群の研究熱心さですかね。ただ発想力があるだけではなくて、調べている量と見ている視点が違うから、加速度的に知見が溜まっていく。ジョブセンスの初期の成長はもちろんだけど、転職会議の初期構想は1人で作ったし、その辺は本当にすごい。強化というより希望として、タイミングとかはあるけどまた新規事業をやったら面白いのになーって思う。性格的なところだと、もっと自信を持って堂々としてて欲しいですかね。

村上:あー、それはあるね。少し変わってきたとは思うけど、過去に自分の考えに自信が持てないことが理由で周囲の意見に流されてしまうことがあった。自分の理想に対して他の意見を聞いた時、自信が無いから違和感を持ったまま決断を変えてしまって、後になって自分が間違っていなかったと後悔するケースとか。他の人の意見を聞くことはもちろん大事だけど、最後は自分の中で自信を持って決断していけるようになりたいね。

―お二人ともお互いをしっかり理解されていますね。ここで桂さんへ質問です。先日桂さんの取締役退任の発表後、とある掲示板で、桂さんは「退職するのか」「起業するのでは」とコメントされていましたが、ぶっちゃけどうなんでしょうか。

:そうそうこの前びっくりしました!お会いした方に「退職されたんですね」って言われて。そうか、そうも取れるのかって。

村上:本当に!?退任だけニュースになるからしょうがないよなあ。

:役員を退任したあとそのまま現場に入るパターンは珍しいんですかね。実際は一昨年くらいから現場に入ってるし、そのまま現場でがんばります。これまでと一緒ですね。時々に応じて役割が変わっていく。10年後は社長になっているかもしれない(キリッ)

村上:(笑)

―これからも変わらずリブセンスを引っ張っていってくれるんですね、安心しました!ではそれぞれのお立場で、今後リブセンスで注力していきたいことは何ですか?

村上:ユーザーを増やし事業を大きくして、会社を大きくする!そして社員を含めリブセンスに関わる人に喜んでもらう!これに尽きるな。

:同じく。特に僕は現場に入っているので、既存事業を伸ばすことにフォーカスして、会社を強くすることですかね。

―明瞭回答、ありがとうございます!ところで今半期の社内テーマは「基準」ですが、お二人がベースアップのためにやりたいことはありますか?

村上:基本的に基準は何から作られるかというと、「あたりまえ」がどこにあるかであって、自分の周囲にいる人が基準になると思うんだよね。自分より上のステージにいる方や異業種の方の考え、目線に触れることは大事にしていこうと思う。その基準をIT業界や自社に置き換えることで、事業への深みや新しい視点が生まれると思うな。社員にもそういう機会を提供しようと画策しているので、この辺はお楽しみに。

:経営者をしていると基準の高い経営者にお会いする機会が多くて、自然な流れで基準が上がっていく感覚があるよね。でもその立場から離れていったとき、経営に対する基準が下がってしまうというのはありえてしまう。だから、能動的に普段触れない情報を取ろうと努力し続けることはしていきたいですね。

―最後に、10年後のリブセンスの理想を教えてください。

村上:また違うステージになっているんだろうな。事業が強くなれば企業の成長は加速度的に伸びていくと仮定すると、組織の層も厚くなっているだろうし、今想像しているよりももっと会社の規模は大きくなっているはずだよね!でも、コーポレートビジョンの「あたりまえを、発明しよう。」であるとか「幸せから生まれる幸せ」の思想は変わっていないだろうな。40歳、結婚して人としても色々変わっているはず。

:10年後・・・想像つかないですね。でも、人材業界だけでもまだまだたくさんの課題があるので、少し解決できていたらいいね。日本の産業構造が変わる一端をリブセンスが担っている状況でいたいな。個人的には記憶力が衰えてないといい(笑)

これからのお互いへのメッセージをお願いします!

村上:引き続きよろしくね

:楽しくやろうね

村上:笑顔で頑張りましょう!

お二人揃ってのインタビューは、ごく自然体な空気感がとても素敵なインタビューでした。
お二人の事業への熱意、お互いへの圧倒的な信頼感をひしひしと感じました。
村上さん、桂さん、ありがとうございました!