こんにちは。リブセンス広報担当です。

先週金曜日、株式会社堀場製作所の創業者であり最高顧問、堀場雅夫氏の著書「おもしろおかしく―人間本位の経営―」(日経BP社)が発売されました。
実は、こちらの本の最後に、弊社村上との対談を掲載いただいています。
今回は、そのご紹介を兼ねて対談の思い出を少し。

この対談は、ちょうど昨年の今頃、堀場製作所本社で行われました。
第3四半期決算発表後、大阪での個人投資家説明会でプレゼンテーションを終え、紅葉真っ盛りの京都へ。
大学時代に起業した、89歳と27歳(対談当時)、歳の差62歳の2人の経営者が、いったいどんな経営談義をするのか。
私のこれまでにない心配をよそに、終始和やかムードで対談は進みました。

堀場氏と村上(写真/カメラマン大亀京助氏)

 

堀場雅夫氏といえば、学生ベンチャーの草分け的存在。敗戦後、進路を迷った際に「自分のやりたいことは、自分でやればいい」と、1945年京都大学理学部在学中に堀場無線研究所を創業されました。まさに、日本初の学生ベンチャー誕生です。
数々の壁を乗り越え、1953年に現在の株式会社堀場製作所を設立、1971年に株式上場されています。

一方、リブセンスは、2006年に設立し2011年株式上場。
設立の時代背景も、事業内容も、全く違う会社、経営者であるにも関わらず、好奇心旺盛なところや事業チャンスが無限にあると目を輝かせるところ、企業成長へのこだわり、社員の誕生日を祝う社風など、様々な共通点が見られました。

中でも、印象的だったのは、「会社は舞台で、社員は俳優、経営者は演出家・・・俳優が楽しんで演技をすれば、結果として観客が大勢集まって劇場が儲かる・・」という組織に関する堀場氏の言葉でした。

62歳差対談が掲載された書籍(左)と雑誌

 

リブセンスでは、ちょうど今年2014年を「組織元年」として、様々な改変を進めてきました。
これまで個々人の能力依存型で業務を遂行してきたステージから、能力を活かし組織として業務に取り組むステージへ。能力を高め、能力によって生み出した成果をきちんと評価するための人事制度導入や、スピード感を持ってサービスの拡大や改善を推進するための組織体制(ユニット制)変更などを実施しました。

振り返れば、この1年でリブセンスという舞台は173名から276名へ約100名(アルバイト・派遣社員含む)の出演者が増え、様々な変化や壁を乗り越えながら公演を続けてきました。しかし、堀場製作所をはじめ数々の名立たる企業からすると、未だ駆け出しの若いベンチャーにすぎません。

元祖学生ベンチャーの大きな背中を追いかけつつ、これからもリブセンスならではの良さを大切に成長していきたいと思っています。