06/14

渡航エンジニア自ら改善する海外カンファレンス制度

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この2月、リブセンスがスタートさせたばかりの海外カンファレンス渡航支援制度。渡航先のピッツバーグから帰ってきたエンジニアの内山さんは、実際に行ってみたことで「制度の改善点」をいくつも見つけることができたといいます。

帰国早々、制度発足の陣頭指揮を執ったVP of Engineering 職の能登さんと制度の見直しに取り組む内山さん。これは、新しく発足した制度すら初回から満足に終わることはなく、いかにフィードバック・ループを必要とするかを物語っています。

企業が海外カンファレンス渡航支援を行うことも珍しくはない昨今、これを十分に活用するにはどうすればよいのか? リブセンスにとっての最善の形はどんなものなのか? この対談で明らかにしたいと思います。

プロフィール:
能登 信晴(のと ときはる)
VP of Engineering にあたる 『 Livesense Engineer Leader 』 を務める。海外カンファレンス支援制度が発案された、事業部間を跨ぐエンジニア組織「 Team-Livesense Engineering Board 」のリーダーも兼任。

内山 高広(うちやま たかひろ)
アルバイト求人サイト『マッハバイト(旧ジョブセンス)』の開発を担当。「 Team-Livesense Engineering Board 」のメンバーとして本制度の発案・運営に協力。第1回渡航の対象者にも抜擢される。

セッション内容を見たいだけならYouTubeで十分

能登:「 Rails Conf 2018 」に実際行ってみて、想像と違っていたことってありました?

内山:「セッションやキーノートから情報を得ること」だけを目的にしないで、カンファレンス自体の雰囲気を楽しむことをもっと重視すればよかったってことでしょうか。

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能登:というと?

内山:海外のカンファレンスに限らないと思いますが、大抵のセッションって後でスライドを閲覧できたりしますし、最近では YouTube で公開されることも多いです。それに、ぼくは英語力にそんな自信があるわけではないので、セッションについていこうとすると理解するのにかかりっきりになり、楽しもうとする余裕がなくなってしまうんです。

能登:なるほど、そういうことですね。

内山:世界トップクラスの人たちがどんなことをしているのか、自分がそれに近づくにはどうしたらいいかを、雰囲気を含めて自分の目や耳で味わうこと自体が貴重な体験になると思います。
会場の人たちとゆるやかなコミュニケーションを楽しむのもいいでしょうし、ふだんお世話になっている OSS の制作者に会いに行ったりしてネットワーキング的な付加価値を求めるのもいいんじゃないでしょうか。
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能登:実際に行ってみて感じたことや、こう改善したらもっと良くなるんじゃないかといった提案があればぜひ聞かせてください。内山さんはこの制度で最初の渡航者だし、リブセンスとしても初めての試みだから。

内山:はい、渡航記はリブセンスのエンジニアブログに掲載しているのでそちらに任せるとして、今回は「もっとこうしたらいいんじゃないか」という制度の改善についてお話できたらと思います。

渡航の「成果」は求めない。気軽に使える制度にしたい

内山:制度運営者としては、まず「ハードルを下げたい」というのがありますね。セッションから得られる情報を全部持って帰らなきゃとか、現地の人とがっつりコミュニケーションを取って仲良くなるっていうのは、けっこうハードルの高いことだと思うんです。
ぼく自身は何か新しい情報を持って帰りたいと思っていましたし、そういった気持ちがあること自体は良いと思うんですが、根を詰めて臨まないといけない制度にしてしまって、参加したい人たちが気後れしてしまうのは本意ではありません。
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内山:そこまで踏み込んだコミュニケーションなんてできなくてもいいし、「何か新しい情報を持ち帰らないと!」なんて思わなくてもいいから、何かのきっかけになりそうなら「とにかく行ってきなよ」って思いもあるんです。

能登:ぼくもハードルを下げたほうがいいなって思ってる。実はぼくが一番最初に国際カンファレンスに参加したのって日本なんですよ。

内山:えっ、どういうことですか?

能登:日本で開催された国際会議で、スピーチは全部英語だったんだけど、それ以外の移動とか、ホテルとか、食事とかは日本語が通じるから気楽だった。移動費用も抑えられるし、初めて経験してもらう人にはちょうどいいかもしれないね。
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内山:今月末から開催される「RubyKaigi」なんて、まさにそうですよね!(注: インタビューは2018/5/14に行いました)あれは国際カンファレンスだし、リブセンスでも滞在費や宿泊代を支援してるのはいい試みだと思います。たしか今年は社内から10名以上が参加しますし、実際に行った人がレベル感を掴めるといいですね。

能登:そうだよね。じゃあ、敷居を下げるために「国内の国際カンファレンスに支援する」ってところから始めよう!

内山:いいですね!あと、カンファレンスで経験したことを、どうチームや会社に貢献すればいいのかがわからなくて。というか、情報を持ち帰ってくることがゴールかというと、それだけじゃないよなっていうのが感覚としてあります。

能登:会社からの期待がどこに置かれているかってことですね。
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内山:海外にしても国内にしても、会社のお金で行くとその後の発表だったりとかレポートを書いたりってところを求められることもあって、どうしても億劫になるじゃないですか。
運営が想定している以上に、完成度の高いレポートが必要だと思い込んで参加を控えてしまうのはもったいないですし、ゴールの設定って難しいなと思いますね。

能登:ただ新しい技術やノウハウを持って帰ってくるだけじゃなくて、帰国後にどうやって報告するか、どんな想いで制度を利用してほしいかといったことは、やりながら良いかたちを見つけていく。そうやってみんなの姿勢をひとつに揃えていくというプロセスにも、十分な価値があると思うんですよ。
もちろん技術を持って帰ってきてもらいたいという気持ちはあるかもしれないですが、それよりも「世界トップクラスはこういうことをやってるから、そこに近づくにはどうすればいいか」を肌身で感じた上で考えるのを当たり前にする、という点が重要だと思っていて。

みんなの前で発表したりレポートを書くのがメインじゃないよって言い方はきちんとしておきたいね。

その制度は意図せず「マッチョ仕様」になっていないか

内山:今回ぼくはひとりで渡航したわけですが、やはり知らない海外の土地でひとりきり、という不安はずっとありました。
あまり海外に行かない人からしたら、ホテルや飛行機の予約、保険の加入も心配になると思うんです。スキル面はもちろんですが、海外での過ごし方もサポートしてもらえたら、ずいぶん行きやすくなるんじゃないでしょうか。

能登:うん、それはいいね。じゃあ、経験者によるサポートチームをつくっちゃいましょう!

内山:ぜひ!
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能登:そうか、手配や行き方のサポートは必要かもしれないけど、本当は「ひとりで海外出張に行く」ってこと自体がすでにハードル高いですよね。であれば「メンターと一緒に行く」っていう仕組みもあるといいのかな。

内山:それは心強いですね。

能登:今回はやらなかったけど、どこに敷居があるのかアンケートで調査して、先に解消しておくのも手なのかもしれないね。ぼくも内山さんと一緒でけっこうマッチョなんで、「海外くらいひとりで行けばいいんじゃん」って軽く考えちゃうんですけど、みんながみんなそうじゃないって認識しておかないとね。

内山:ぼくは別にマッチョじゃないです(笑) 行く前からずっと不安でしたから。あと渡航者の観点で言うと、行きたいカンファレンスを見つけるのってけっこう難しいと思うんです。
ぼくが行き先で悩んでいたときに、創業者の桂から「どのカンファレンスに行ったってたいして変わんないから、どこだろうととにかく行ったほうがいい」って言ってもらったんですね。
それは別に個々のカンファレンスで話される技術のことを軽視していたわけではなくて、行く人にとって「行く」こと自体が何かのきっかけになるというところが大きいと思っています。あの一言がなかったら渡航するか決めきれなかったかもしれません。
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能登:なるほどね。言語に関するカンファレンスにしても、その中で一番大きいグローバルなものもあれば、ヨーロッパとか地域でやっている小さなイベントもあったりするし、何が有用なのかを判別するのは難しいかもしれないね。
今のところ、カンファレンス選びについて運営側から適切なアドバイスはできていないから、今後制度を育てていく上でサポートしていくようにしましょうか。

内山:はい、そうしましょう!

現地の楽しみは、会場の中だけじゃない

内山:これは会社の予算で行く上で適切かどうかはさておきなんですけれど、支援先を「行きたい場所ベース」で考えるのもありじゃないですか。
例えばヨーロッパで行われるカンファレンスであれば、「ヨーロッパに行ってみたいな」って思っていた人にとってのチャンスになりますよね。場合によってはそんなのもありなのかなと思っちゃいました。
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能登:ぼくは「行きたい場所ベース」で決めちゃっていいと思ってます。学会の泊りがけで行く合宿形式のワークショップとか、いかにみんなが行きたいところで開催できるかについてみんなで考えていたりしますし(笑)

内山:え、そうなんですか!?

能登:そうそう。例えば今年の 6 月に開催される人工知能学会は鹿児島の観光ホテルで開催されるんです。温泉地なんかでもよくやっているし、場所に惹かれるのって自然なことなんじゃないかな。
「鹿児島に行きたいから何か発表するネタを考えよう」って、十分健全な考え方だと思いますよ。

内山:ですよね。ちなみにぼくは有給を使って1日だけ延泊したんです。というのも、ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学に留学している前職の先輩がいて、せっかくだし彼を訪ねてみようと思ったからなんです。
大学のキャンパスを案内してもらったりして、休暇を楽しく過ごせました。
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ピッツバーグってそこまで観光資源がたくさんあるような街ではなかったので、1週間近く滞在していると正直飽きてしまうところもあったんです。でも、こういった現地でしかできない経験があって本当によかったと思っています。
これから行く人にも、コンピューターサイエンスがどうとか仕事につながるとか関係なしに、行った先でしか味わえないことを1日くらい自由に経験してもらうのはいいかなと思います。

能登:いやもう、ホントにそう思うよ。ぼくが最初に出張で海外に行ったときも、ホテル代を自腹で足して延泊し、見聞を広めるために充てたんです。そんな機会ってなかなかないですから。
もちろん業務に差し障りのない範囲で行ってるし、直接仕事に活きるかどうかはわからないけれど、きっかけを有効活用して人生を豊かにしていくのはすごくいいことですよね。

内山:ぜひ次からは積極的にそうしたいです!例えばアメリカの西海岸に行くなら現地のIT企業に行ってもらいたいですし、コンピューターサイエンスの博物館を訪れるのもいいですよね。それこそぼくみたいに海外の友人に会いに行くのもいいと思うんです。

能登:サンフランシスコ・ベイエリアの方だとミートアップ自体が盛んに行われているみたいだから、その開催に合わせていろんなミートアップを楽しんでくるのもいいんじゃないかな。それに大学の生協の本屋ってけっこう刺激的だから、技術書に限らずどんな本が並んでいるのか見るのも楽しいと思う。

内山:ぼくもそう思って行ってきました。そうしたら Ruby のカンファレンスやってるはずなのに Python の本ばっかり並んでいて。Ruby の本が全然なくて笑っちゃっいました。

能登:それも貴重な経験だね(笑)
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この制度を道具にして、自分の殻を破ってほしい

内山:今回はエンジニアが渡航の対象でしたけど、そもそもこの海外カンファレンス支援制度って他の職種でも適用可能ですよね。例えば Google I/O はエンジニア以外の人からも注目度が高かったりしますし。

能登:そうだね、マーケティングやプロダクトマネジメント、UX デザインとかいろいろありますよね。対象者はどんどん広げられるといいですよね。

内山:いろんな職種の人がカンファレンスに行って、それぞれが経験してきたことをシェアしながら交流できたら、この制度の価値がもっと活きてくると思うんですよね。

能登:いいね、そうしよう!デザイナーのリーダーとかプロダクトマネージャーにも相談してみよう。

じゃあそろそろまとめにいこうか。まずはぼくから、今後この制度を使ってもらってどうなってもらいたいかの考えを話すと、グローバルのトップレベルの技術や試み、コミュニティをわかった上で活躍できるエンジニアになってもらいたいと思ってます。
でも、日本のITの世界しか見ていないと、自分の位置というか能力を正確に捉えることはできないとも思っていて。
だから自分の能力がトップレベルのエンジニアとどれくらい差があるのかを知ってもらいたいんだよね。

内山:今回渡航してみて、自分の目でその差を知ることができたのはいい経験になりました。

能登:そうだよね。何か問題が起きたら普通に検索して英語の情報を読んでいるように、海外のトップクラスの技術やコミュニティがどんなものかを知った上で、目の前の仕事に取り組めるエンジニアになってもらいたい。それがこの制度を使ってもらう上で、ぼくが一番伝えたいことかなと思っています。

内山:よくわかります。ぼくも能登さんの考えと近いですね。
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内山:能登さんはトップレベルとおっしゃってましたが、ぼくは逆に「自分たちがやっていることとが、海外のカンファレンスで言われていることと地続きであることがわかる」という経験をしてもらいたいと思うんです。

能登:ああ、なるほど。

内山:ぼくらがやっているエンジニアリング活動の一歩先、二歩先に世界水準があって、技術や OSS をつくっているトップレベルの人たちがいます。でも、自分たちが使っているその技術や OSS の先に彼らがいるのだから、じつは地続きでつながっているんですね。

能登さんの「トップレベルを目指してほしい」ということと少し隔たりがあるように見えるかもしれないんですが、こういったことを肌身で感じられるというのは、「自分の殻を破る」であったり、「外に目を向ける」と意味でも、すごくいい経験になるんじゃないかなと思います。

能登:いいこといいますね。あ、ぼくもそう思ってましたよ、ホントに(笑)
実際は思っているほど隔たりがなかったりするというか、これはもしかしたらもうちょっと努力すれば自分にも似たようなことができるかもしれない、という感覚を持つのもいいことですよね、きっと。
初回の渡航経験からさっそく有益なフィードバックがありましたし、第2回の渡航に向けて制度を改善していきましょう!内山さんは次回メンターとしての活躍もお願いします。

内山:もちろんです!
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制作 渕上聖也

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04/27

就活の常識を変える!新しい「あたりまえ」への挑戦

こんにちは。リブセンス広報です。
先日、「就活会議」に新たな機能が加わりました。企業の選考難易度と就活生との相性を診断するマッチ度判定機能。就活の常識を変えてしまう可能性を秘めたこの新機能は、リブセンスが提唱する「リアルデータエンジニアリング」を体現するプロダクトのひとつでもあります。
開発プロジェクトの中核を担った就活会議ユニットエンジニアの大政勇作さんと、初めてディレクターを経験した新卒4年目エンジニアの久米泰弘さんに話を聞きました。

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今の就活はおかしい

課題解決企業としての責任

広報:就活生と企業のマッチ度判定というのは斬新ですね。どこから着想を得たのでしょうか?
大政:プロジェクトを最初に企画したのは、山浦さん(就活会議ユニットメディアグループリーダー)だったんですが、出発点は今の就活に対する課題感でした。何十社も受けているのにほとんど受からない、たくさん受けてたくさん落ちて、自信を喪失してしまう…それって本来起きるべきことじゃないと思うんです。起きる必要がないというか。課題は2つあって、ひとつは、就活生は受かるかどうかわからない企業を数多く受けて落ち続けてしまっていること。もうひとつは、そもそもどの企業を受ければいいのか、自分に合う企業がどこなのかわからないということ。それなら、就活会議で選考難易度と就活生と企業のマッチ度を示すことができたら、もっと幸せな就活を実現できるんじゃないかと。それがこのプロジェクトが始まったきっかけです。

エンジニアリングボードも務める大政さん。安定感がハンパないです。

エンジニアリングボードも務める大政さん。安定感がハンパないです。

プロトタイプ作りまでの道のり

デザインスプリントを3回実施

広報:プロジェクトがスタートして、開発までどんな感じでしたか?
大政:2017年5月にスタートしてから、その年の年末までに合計3回デザインスプリントを行いました。デザインスプリントというのは、プロダクトのクリティカルな問題を見つけ出し、ユーザーヒアリングを行いながら本当に必要とされる機能を抽出して短期間でプロトタイプを作るプロセスのことです。
広報:あれ、スプリントって普通1-2週間でぎゅっとやりません?
久米:通常は5日間の凝縮した時間でプロトタイプを作り、ユーザーにあてて検証するところまで行うんですが、今回は、就活会議とテクマ(テクノロジカルマーケティング部)に所属する10人ほどのメンバーが関わる横断プロジェクトだったので、それぞれの時間を調整するのが難しく…。週3回のペースで集まって会議形式で実施しました。なので、3周回すのに半年以上かかったわけです。
広報:なるほど。
大政:プロジェクトメンバー全員の意見が何らかの形でサービスに取り込まれながら、プロトタイプに落ちていったのは良い点かなと思います。ただ、巻き込んだメンバーの人数が多かったので、意見が割れて議事が進まないとか、前回の議論から間が空いて内容を忘れてしまっていて、議論が堂々巡りしてしまうとか…そういいうことは起きました。今回の学びとして次に活かそうと話しています。
広報:ちなみに、なぜデザインスプリントやることにしたんですか?
大政:就活は活動時期が決まっています。大学3年生の夏からインターンが始まって、冬もインターン、3-4月からエントリーがスタートして選考が進み、5月頃から内定が出始めます。逆に言うと、僕らがサービスを作ったとして、その年の就活生に使ってもらえるチャンスは1年のうち1回しかありません。なので、サービスを正式ローンチする前にできるだけプロダクトの成功確度を上げておく必要がありました。そういう意味で、デザインスプリントの手法は適していたと思います。
広報:ふむふむ。デザインスプリントで「これは行ける!」となって開発に移っていったわけですね?
久米:はい、デザインスプリントを3周回してユーザーから手応えのある反応が返ってきて、これなら行けそうだ、という仮説が立ったので開発・実装へと移っていきました。

今回ディレクターデビューした久米さん。圧倒的な物腰の柔らかさ。

今回ディレクターデビューした久米さん。圧倒的な物腰の柔らかさ。

わずか3ヶ月足らずでリリースへ

スクラム開発

広報:開発始まってからはどうでしたか?
大政:2018年1月から開発がスタートしたんですが、デッドが決まっていて3月の採用情報解禁にあわせてリリースする必要がありました。その時期が最も頻繁に就活生が情報サイトをチェックするタイミングで、逆にその時期を逃すと就活生に使ってもらえません。1ヶ月強で、2月末までに最低限の実装をすることを目指しました。その後は、スクラムという手法で短期リリースを繰り返しながら機能改善をしていきました。開発チームは僕とディレクターの久米さん、新卒5年目のデザイナー稲留さんの3人でした。
広報:久米さんは今回がディレクターデビューだったんですよね。大政さんから見てどうでした?
大政:もちろん、初めてなのでできないことはたくさんありました(笑)。でも、元々コミュニケーション能力が長けているので、その力が調整面で発揮されていたなと思います。何かやろうとしたときに自分の意見を伝えることに必死になってしまう人が多いと思うんですけど、久米さんはプロジェクト全体の目的や道筋をきちんと示した上で、無理のない範囲で全体をコントロールしながら進めてくれていましたね。
広報:久米さん、褒められて嬉しそう(笑)久米さんから見て、大政さんはどうでしたか?
久米:厳しかったです(笑)一緒に仕事をするまで、大政さんってすごく優しい印象で何を言っても怒らない人だと思っていたんです。なのでギャップがありました。でも、その厳しさは、僕がミスしてもプロジェクトがダメにならないようにするための厳しさで、フォローしてくれていたんですよね。実際、大政さんいなかったらこのプロジェクトは最後まで続けられなかったと思います(笑)。
大政:いや、これ僕じゃなくても、だれかひとりでもいなかったらダメになってたよ(笑)。
久米:確かに(笑)。
大政:あと、僕はデザイナーと一緒に仕事をするのは初めてだったんですけど、久米さんがその架け橋をしてくれました。
広報:デザイナーは稲留さんですよね。仕事ぶりはどうでした?
大政:稲留さんは、すごい。ひとりよがりのデザインは絶対にしないし、プロダクトの目的を理解して、要望を取り込んでサービスに溶け込むものを作ってくれます。あと、何か質問するときは必ずこちらが「はい」「いいえ」で応えられる質問をしてくれて、本当に丁寧な仕事ぶりでした。
久米:僕は不動産ユニットにいたときから稲留さんとずっと仕事してきたんですけど、職人さんというか…
大政:プロフェッショナルだよね。
久米:そう!プロフェッショナルです!開発フェーズではデザインの工数は過小評価されがちで、タイトなスケジュールをひかれることが多いんですけど、稲留さんは絶対納期に遅延しないし、むしろ早くやってくれて。文句も言うんですけど、こちらの期待に100%以上で応えてくれます。UXデザインやUIデザインもできるので、そんな人はなかなかいないと思います。
広報:稲留さんすごいですね!

 

黒い背中がデザイナーの稲留さん。後ろ姿からもプロフェッショナル感が。

黒い背中がデザイナーの稲留さん。後ろ姿からもプロフェッショナル感が。

就活にエコシステムを

リアルデータエンジニアリングを通じて

広報:エンジニア目線で今回のプロジェクトの面白さはどんなところにありました?
大政:今回のプロジェクトは、就活生がどういう企業にどう選考に進んだかという選考状況のデータと企業の従業員・元従業員のクチコミをかけあわせて分析するデータ分析のプロジェクトでもありました。ユーザーのリアルな体験に着目しながら、蓄積されたデータを活用しソリューションを提供する手法は、リブセンスが推進するリアルデータエンジニアリングという課題解決のプロセスでもあります。今回はデッドが決まっていたので、制約が多く技術的に我慢した部分もたくさんありますが、逆にそれで良かった点もあります。例えば、こういうデータ分析のプロジェクトは、どうしても複雑なアルゴリズムを組みたくなってしまうものなんですが、今回の場合、分析モデルはごくシンプルに済ませて本当に必要なデータの収集に力を注ぎ、正しいデータ分析のアプローチができたと思っています。その結果、レコメンドのクリック率は30%になっています。
広報:一般的には何%くらいなのですか?
大政:10%です。
広報:3倍!!??
大政:もちろんデータ分析の精度だけではなく、デザインの良さもあると思います。相乗効果ですね。
広報:これからやりたいことはありますか?
久米:ユーザーの声を聞いてみたいですね。
大政:今回の機能をより多くのユーザーに使ってもらってユーザーヒアリングをして、定性的なフィードバックを元にさらに改善してプロダクトの精度をあげてきたいです。他にもやりたいことはたくさんあって、スペックや条件だけではなくもっと個人の価値観を重視して就活生と企業のマッチングを実現していきたいし、そもそも会社選びの前に、就活生にとって「自分に合う業種・職種」の解を提供できるようになりたいなと思います。就活会議って、前の代の就活生の知見を次の代の就活生のために活かしていくエコシステムなんですよね。僕らのプロダクトで就活が楽になっているのか、就活を変えられているのか、ユーザーと向き合いながら開発を進めていきたいです。

就活会議を「就活のエコシステム」と捉える大政さん。落ち着いた口調ながらも「本気で就活を変える」という意志と迫力を感じました。久米さんは、徹底的にユーザーの視点に立ち「本質的な価値を提供できているか」を真摯に追求している姿勢が印象的でした。新卒一括採用という日本固有の慣習から生じた「就活」の課題に真正面から向き合い、自分たちのプロダクトを通じて解決しようとする姿は、リブセンスならではと感じました。

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03/13

村上太一×谷村琢也対談 「リブセンスが掲げるリアルデータエンジニアリングとは」

こんにちは。リブセンス広報です。

今回は代表の村上とデータ分析部門を統括する谷村の対談。リブセンスが新たに提唱する「リアルデータエンジニアリング」について語り合ってもらいました。

KV

「リアルデータエンジニアリング」とは何を意味するのか。そこに注力する背景は。

村上:
まず「リアルデータエンジニアリング」の定義について話しましょう。「リアルデータ」のリアルが意味するのは、リアルタイムではなく、「現実」の意味でのリアルです。人間は物理空間で生活しているので、より現実に近いデータをいかに取得するかが本質的な価値に繋がると考えています。

谷村:
現在、Web上に存在しているデータと実世界に存在しているデータではまだまだ差分が大きいと思っています。リブセンスは社会課題を解決していく会社です。社会課題の解決を考えた時に、この差分を埋めることが解決の手段である場合が今後増えてくると考えているんです。Web上で簡単に手に入るデータで解決出来ることであれば、誰かが既に解決していることかもしれません。また個人的には、リブセンスだからこそ出来る課題解決に挑戦したいという想いもあります。「リアルデータエンジニアリング」は、我々の課題解決のプロセスを表現した言葉だと理解しています。

村上:
背景には、オンラインデータ、特にアクセスログだけに閉じたところだけでサービス開発を進めてしまうことへの危機感もありました。今日のネット産業では短絡的なコンバージョンばかり追い続けて局所最適を進めてしまい、結果としてユーザーが求めるサービスとの乖離が進んでしまっているケースも見受けられます。改めてリアルデータエンジニアリングという言葉を打ち出したのは、リブセンスがユーザー価値に真剣に向き合っていく意思を示したかったというのもあります。

谷村:
「リアルデータエンジニアリング」という言葉は今回初めて作りましたが、実際はこれまでやってきたことを改めて言葉にした形ですよね。マッハバイトでは、アルバイトの求人情報と応募機能しかなかったWebの世界で、私たちは10年前から応募後の情報、採用データを取得してマッチングの精度をあげてきましたし、IESHILはまさにデータが価値になっているサービスです。改めて自分たちのやってきたことを言語化し、進む先を明らかにしたということでしょうか。

村上:
そうですね、整理し言語化したことでより明確になりました。
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「データ」を活かすために必要になることは。

村上:
差別化のためのデータの重要性はどこも認識していることだと思います。ただその中でどう実行し、どう勝っていくか。私はインターフェースにもこだわりたいと思っています。

谷村:
データ取得のためのインターフェースということですか。

村上:
はい、GoogleやFacebookの素晴らしいところは、何と言ってもインターフェイス。シンプルで使いやすいインターフェイスは、データを取得してアルゴリズムを回す前提で設計されています。インターフェースはインとアウト、つまりデータ取得と価値提供の両面を同時に実現する必要があると考えていますが、GoogleやFacebookといったサービスはそれをコンセプトレベルから徹底的に作り込んでいます。

谷村:
プロダクトのコンセプトの中にデータの流れまでが組み込まれていないとそこまでは到達できないですよね。

村上:
その通りだと思います。特にリアルなデータほど簡単には取得できないわけですから、ここは重視したいポイントです。
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「リアルデータエンジニアリング」によりサービスはどう変わるか。

村上:
ユーザーの未来を予測し、より本質的なユーザー価値が提供できるようになると思います。例えば求人サイトであれば、普通はユーザーが入力した希望条件だけで案件を表示します。でもそこで過去の合否情報などのリアルデータを使えば、応募に対する合格率を算出して確度の高い順に求人情報を並べたりもできる。

谷村:
ユーザーに気に入ってもらって利用が増えれば、よりデータも溜まるようになりますので、合格率の精度も上げていくことが出来ますね。

村上:
就活生が100社受けても落ち続けるなんてことも耳にしますが、本来おかしいですよね。本来提供されるべき情報が提供出来ていないことによってマッチングが機能していないんです。受かる・受からないはもちろん、入社後のマッチ度や満足度といった先の世界もデータ化することで、ユーザーの満足度は格段に上がり世の中が最適化されると思います。

谷村:
就活会議はまだデータを収集することに注力しているフェーズだと思いますが、そういった機能も徐々にリリースされていますね。

村上:
楽しみですね。就活はまだまだ問題が多い市場の一つ。リブセンスの手でこれを大きく変えていきたい。もっと幸せな就活は必ず実現できるはずです。

谷村:
同感です。これを成し遂げるためには、後付けではなく、ユーザーに合わせた情報提供をするという思想ありきでプロダクトを設計することが大事だと思っています。ユーザー像にしっかり向き合い、ユーザーに適した情報を見極めることが鍵になりますね。

リブセンスにはデータ活用を支える基盤があります。

谷村:
4年ほど前から、データ収集基盤LIVESENSE Analyticsの開発を進めてきました。ウェブ上のアクセスログだけでなく、求人応募の合否データなども含めて一箇所に集めて分析ができるようにしています。

村上:
この基盤はかなり社内に浸透してきましたね。

谷村:
特徴的なのはエンジニアに限らずプロダクトマネージャーや事業部長なども、この基盤を使いこなしていることですね。当社くらいの企業規模でこれだけのメンバーが分析基盤を活用しているのは珍しいんじゃないかと思います。
村上:今では営業メンバーも日々活用しているようです。手前味噌ですが、本当にすばらしいものを作ってくれました。さらに機械学習のプラットフォーム化も進んでいますね。

谷村:
はい、昨年新たに作ったLIVESENSE Brainは、データの活用に焦点を当てて機械学習を実装するための基盤です。レコメンドや予測モデルを基盤上に乗せようとしています。各サービスのエンジニアと連携し、一緒にものづくりを進めています。

村上:
LIVESENSE Brainもこれから成果が上がってきますね。

谷村:
はい。リアルデータエンジニアリングの分脈にもあるように、データと技術を組み合わせて解決すべき課題が増えてきていると感じています。これまでだとアクセスログが機械学習のインプットの中心でしたが、これからはさらに幅を広げていくことが出来ると思います。
村上:事業部との連携も強化し、改めて全社一丸となって取り組んでいきましょう。
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今後の具体的な取組みは

村上:
各メディアで動いていると思いますが、例えば転職会議であればユーザーと企業のマッチングを意識したサービス設計に取組んでいますよね。

谷村:
はい、これまでは「どの企業のページを見たか」という行動データをもとにレコメンドしていたんですが、今後はユーザーの属性や志向性に合わせてレコメンドしてくように検討しています。

村上:
半年、一年以内には実装していきたいですね。その過程で一番難しいことは何でしょう?

谷村:
短期的には、どのようなUXとして提供できるかというところかと思います。もちろんアルゴリズム面でも難しさはあります。中長期ではデータを広げていく必要があるので、「いかに有効なデータを収集できるか」が鍵になるんじゃないでしょうか。

村上:
究極的にはユーザーに意図的に「入力してもらう」という行動を無くしていきたいですよね。体重計のように、自然とパーソナルデータを預ける仕組みを設計していきたい。例えば、マッハバイトで採用情報を取ることが出来ているのは採用課金という仕組みがあったことが大きいです。採用課金であることで、企業側では支払いのためのプロセスとして認識していただいてますし、ユーザーはお祝い金受け取りのためのプロセスとして自然と行動していただいています。必ずしも課金だけが答えではないと思いますが、何らかの仕組みは作っていきたいと思います

谷村:
先ほどの話にもありましたが、後づけで考えても難しいのでサービスのコンセプトと一緒に作り込んでいく必要がありますよね。プロダクト開発の能力とデータ活用の能力という会社の総合力を問われるところですね。とても重要であり難易度も高い所です。

村上:
そうですね。ビジネスモデル、サービスモデル、収益モデル、データ収集モデルの総合プロデュース力が大事ですね。

最後に、これからやりたいことは。

村上:
ウェブサービスの提供方法や領域は変わっていくかも知れませんが、やはりIT企業として勝ち続けたいですね。「人にとって幸せとは」「良い人生とは」という思想を追求し続けていきたい。

谷村:
その実現を担うことになるのがリアルデータエンジニアリングですね。

村上:はい。本当に良いサービスを作るために、引き続きがんばりましょう。

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02/23

Hour of Code 宮崎に見るプログラミング教育への期待の高まり

こんにちは。リブセンスCSR担当です。

リブセンスは「幸せから生まれる幸せ」を経営理念に掲げ、事業を通じた社会課題の解決に取り組んでいます。そのカルチャーとフィロソフィーはPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)の背後に存在する非財務的な企業資産であり、事業を離れたところでもひとりひとりの行動に影響を与えています。そのひとつがCSRをはじめとする社会貢献活動への積極的なコミットメントです。

今回は2017年12月に宮崎市で開催した小学生向けプログラミングワークショップ「Hour of Code」と、その裏で汗を流したメンバーのエピソードをご紹介したいと思います。

ワークショップの中心を担ったエンジニアの大政。社内の人望も厚い。

ワークショップの中心を担ったエンジニアの大政。社内の人望も厚い。

東京の「あたりまえ」は地方の「あたりまえ」ではない

Hour of Codeは世界180 カ国以上、4 億5,000 万人の子どもたちが体験してきたプログラミングワークショップで、日本では「みんなのコード」が推進しています。リブセンスの創業メンバーの一人で、個人としてNPOなどの社会貢献団体の支援に取り組む桂から、「利根川さん(みんなのコード代表)を紹介するので話を聞いてフラットに判断して欲しい」と告げられたのが2017年の初秋でした。プログラミング教育は自社アセットをいかして取り組みやすい領域のひとつではあるものの、都内近郊では2020年の小学校必修化を背景にすでに学習塾や無料ワークショップがいくつも開設されており、リブセンスがCSRとして取り組む必然性にはやや疑問がありました。
ただ、そうした東京の「あたりまえ」は地方の「あたりまえ」ではありません。利根川さんと役員を含めたディスカッションを経て「やるならば地方=操業拠点のある宮崎で」との方向性が固まり、宮崎オフィス代表と宮崎市役所の方々の強い支持を得て、宮崎でのワークショップ開催へと動き出すことになりました。

ワークショップ当日の様子。ロボットゲーム(※「命令」に従って身体を動かしプログラミングのイメージをつかむゲーム)でウォーミングアップ。

ワークショップ当日の様子。ロボットゲーム(「命令」に従って身体を動かしプログラミングのイメージをつかむゲーム)でウォーミングアップ。

時間を忘れてブロックプログラミングに没頭する子どもたち。

時間を忘れてブロックプログラミングに没頭する子どもたち。

独自コンテンツ「花火」は一期一会のインタラクティブアート

子ども向けプログラミングワークショップは初めての取り組みではあるものの、みんなのコードに豊富な知見があること、社内に優秀なエンジニアがいることから、充実した内容にできる見立てはありました。ただ、やるからにはリブセンスならではの価値を届けたい。「楽しい」以上の参加者の感情を揺さぶりたい。そんな思いから、ワークショップの核となるコンテンツとしてエンジニアの大政が開発したのが「花火」のプログラムでした。

「花火」のライブパフォーマンス。

「花火」のライブパフォーマンス。

「花火」は、モニター上の任意の位置にポインターを置きマウスをクリックすると花火が打ち上がるシンプルで美しいプログラムです。初めはだれもが目の前のモニターにかじりついて花火をいかに多く打ち上げるかに夢中になりますが、ふと前を見ると実はその場にいる全員の花火がスクリーンに映っています。そして、コードを書き換えていくと、次々に花火の色や大きさ・上がるスピードなどが変化していくという仕掛けです。プロフェッショナルなエンジニアのコーディング技術やスピード感、プログラミングの動的なダイナミズムを感覚的に伝える優れたライブパフォーマンスであると同時に、参加者全員で作り上げる一期一会のインタラクティブアートでもありました。

アンケート結果が示すプログラミング教育への期待

12月9日と10日の2日間で90分×計4回のワークショップを開催し、のべ約80名の小学生が参加しました。アンケート結果によると、子どもの満足度はほぼ100%。また興味深かったのは、プログラミング教育に対する保護者の関心の高さです。参加した保護者の95%がプログラミング教育の必修化にポジティブな回答をしており、特に論理的思考力を育むという点でその有用性に期待を寄せているようでした。2020年の必修化を前に、実際に教鞭を執ることになる先生方へのサポートも重要になってくるだろうという印象を強く持ちました。社内リソースは限られているものの、行政や教育委員会の方々と連携できる部分があれば進んで取り組んで行きたいと考えています。また、今回、キャンセル待ちで参加の叶わなかった40名近くの子どもたちがいましたが、今後もより多くの子どもたちにワークショップを届けていきたいです。

【子どもアンケート】
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【保護者アンケート】
アンケート結果_5
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ワークショップを終えて

ワークショップの当日運営に関わったメンバーは合計で8名。東京本社から4名・宮崎から4名で、大政も含め全員がほぼボランティアとしての参加でした。「花火」のプログラムも通常業務を終えた後、大政が時間を見つけて開発したものです。ベンチャーの一員として事業成長を最優先に考え、自分自身の仕事にコミットしながら、自由時間を社会貢献に充てようとする姿勢はリブセンスの社員に多く見られるマインドでもあります。タイミングが合えば自分も手伝いたかった、というメンバーが他にも何人もいました。

CSRとして、今回のプログラミングワークショップはSDGs「質の高い教育をみんなに」へのコミットメントであり、教育機会の地域格差解消に向けた試験的な取り組みの第一歩でした。プログラミング教育の核は「プログラミング的思考」であり、IoTがあたりまえの世界を生き抜く上での武器を身につけること。あたりまえを発明し、世の中の課題を解決していける次世代をエンパワーメントすることで、リブセンスの掲げる「幸せから生まれる幸せ」をこれからも広めていきたいです。

と、綺麗事を言うのは簡単ですが、ワークショップの準備や当日の運営の緊張から、CSR担当は終了後ゾンビのような抜け殻になってしまいました。ワークショップを楽しんだか?と問われたら、子どもたちや保護者の反応(=イベントの成功)ばかりが気がかりで、それどころではありませんでした。まして講師としてコンテンツの準備から当日のファシリテーション、デモの全てを引き受けてくれた大政は…。大変な役をお願いしてしまった引け目を感じながら、帰路の飛行機を待つ間、宮崎空港で恐る恐るワークショップは楽しかったかと尋ねてみました。

「楽しかったよ」

よどみない声で答えた大政。自分が好きなプログラミングを子どもたちが楽しいと言い、一生懸命取り組んでくれたことが嬉しかったとのこと。その清々しさに心が洗われる思いがしました。プログラミングのスキルや知識はだれでも伝えられるかもしれないけれど、それを「好き」になるための情熱や想いは、本当にプロフェッショナルなエンジニアにしか伝えられないかもしれないと思いました。

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01/30

アルバイトから正社員へ転向しMVP獲得。リブセンスドリームを叶えたマーケター。

こんにちは。リブセンス広報です。
今月インタビューしたのは、先月行われた2017年下期の表彰式「Livesense Award」でMVPを獲得したキャリア事業部 転職ナビユニットマーケティングチームの大谷崇介さん。転職ナビでの広告運用改善実績や、新人に対する熱い指導の姿勢を評価されて見事MVPに輝きました。音楽活動との両立など、幅広いお話を伺いました。

01キャリア事業部の大谷さん

2017年下半期MVP獲得!

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2017年下期MVPの受賞おめでとうございます!率直な感想をお聞かせください。

大谷:
本当に嬉しいです。これはまさに「リブセンスドリーム」だと思います。アルバイトで入社した私が、3年でMVPをいただけたことは、本当に嬉しく驚きもいっぱいです。入社当時は26歳。音楽活動をしていたのですが、自宅から渋谷の音楽スタジオに通う交通費の捻出にも困るほど生活に困窮していました。当時、プログラミングスキルの習得がブームだったので、渋谷に近くてプログラミングが学べる企業を探していた時にリブセンスの求人に出会ったんです。面接の雰囲気もとても良く、ぜひ働きたいと思いました。もちろん、その求人を見つけたサイトはジョブセンス(現在のマッハバイト)です。

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改めて振り返って、ご自身ではどんなところを評価されたと考えられますか?

大谷:
楽しみながら努力し続けて来たことが少しずつ成果となり評価いただいたのかなと思っています。実績を上げるために必要なことは、「どれだけ質の高いPDCAを回せるか」です。それに気づいてからは、どんどん自分自身の成長もメディアの成長も感じられましたしアウトプットが安定してきました。とにかくトライ&エラーを繰り返し少しずつ結果に結びつきました。マネジメントでは、「本人に最も適した業務を与えられるか」が大事だと思っています。1on1をとても大事にしていて、何が好きなのか、何にやりがいを感じるのかをヒアリングしたうえで、どの業務なら最大限のアウトプットを出せるかを考えて重要な仕事を振り分けています。よく部下には与える裁量が大きいと言われます(笑)本人もメディアもスピード感を持って成長させたいので、信頼して任せています。

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そうだったんですね!授賞式では上司である内田さんから感動のお手紙がありましたが、納会後、どんなお話をされましたか?

大谷:
内田さんから、「賞金で嫁にうまいものを食わせてやりなさい」と言われました(笑)
内田さんとは、入社半年後に配属された転職ナビで当時グループリーダーをされていたことがご一緒した最初でした。また最近ご一緒させていただくことになり、本当にお世話になっています。あのサプライズの手紙は本当に驚きましたし嬉しかったですね。

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内田さんかっこいい!!MVP受賞までの道のりは苦労もあったと思いますがいかがですか?

大谷:
転職ナビの場合、KPIを達成するのに1件あたりの求人採用率が低い事に苦労しました。これをクリアするために、「偶然性をどれだけ排除するのか」について考えました。例えば、1名の採用に対し1名の応募で採用された場合と10名の応募に対して10名応募があっても1名も採用されない場合に、どれだけ偶然性が関係しているのかという分析です。現在「ベイズの定理(条件付き確率に関して成り立つ定理)」をもとに物事の収束予測を立ててアプローチすることで、解消方法を検討しています。達成プロセスは難しいですが、面白いですね。
02
広報:
改めて入社から今までを振り返っていかがですか?

大谷:
私が興味を持った事は、何でもやらせてもらえた環境に感謝しています。そのおかげで様々なスキルを身につけることができました。入社当初はエンジニアリングに興味がありRubyを学び、その後分析業務に携わりSQLを毎日書いたおかげで日本語と同じように書けるようになりました。その後、WEBアプリケーション、SEOなど様々な業務を経験できました。リブセンスは手を挙げれば実践させてくれる懐があると実感しています。私は”Made in Livesense”でリブセンスで学んだスキルが血となり肉となりました。

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本当に様々な業務を経験されたのですね。それでは、現在のお仕事内容について教えてください。また大谷さんにとってマーケティングのお仕事とは?

大谷:
現在転職会議と転職ナビの2つのサービスを担当しています。転職ナビは、ROI(Return On Investment)を高めるために、集客だけにとどまらず、営業を含めて包括的に戦略を立てて売上を伸ばしていく取組みをしています。また転職会議で注力しているのはブランディングです。クチコミ付き求人サイトというアセットをしっかり世の中に伝えていくことが使命です。中長期的な視点で転職会議というサービスの認知拡大を図り、しっかりと集客と収益にこだわって結果を出していきたいです。

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これから取り組もうとしていることを教えてください!

大谷:
転職ナビは、ズバリ売上を2倍にすることです。そして転職会議は、YouTube動画広告の「TrueView」で純粋想起率を上げることです。マスメディアのCMはかなり投資が必要ですが、同じGRPを実現できるのであればWEB広告の方が費用対効果があるのでは無いかと考えています。新しい取組みなので、どれだけ成果が上げられるのか楽しみです。

04

「Connecting The Dots」点と点をつなぐ。

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さて、大谷さんは編曲家との二足のわらじを履いていらっしゃいますが、音楽活動との両立について教えてください。

大谷:
私は双方の活動を両立することでより自分自身への理解を深めることができています。よくマーケティングと編曲はリンクするのかと聞かれますが、とても関係してきます。
自分への理解を深める目的は、どうすれば自分のコンディションを高く保てるか、どうすればパフォーマンスを上げられるかを知るためです。例えばビジネスで重要なことは成功か失敗かではなくその過程であると学んだおかげで、音楽でもコンペの結果だけでなく過去と比べてどう良くなったかを大切にすることで、良い音楽が生まれるようになりました。メリハリをつけて双方の活動をすることで、良い影響を与え合っています。

03
広報:
大谷さんが人生で大切にしている考え方があれば教えてください。

大谷:
スティーブ・ジョブズのスピーチにあった「Connecting The Dots」です。自分が興味のあることをやっていけば後に点が線になっていくという考えです。エンジニアリングとマーケティングも異業種のようですが、その時興味のある業務に取組みそれぞれが結びつくことで、よりビジネスへの考えを深めることができます。
また私の好きな本に、「マネーボール」があります。オークランド・アスレチックスが野球に統計学を持ち込むセイバーメトリクスという手法により、市場で評価されていない良い選手を資金力の差という不公平を乗り越えて獲得し、全球団最高の勝率を記録したものです。球団をROIで考える視点はとても興味深かったですし、ビジネスにも通じるので、常に自分が興味を持つ分野に飛び込み、新しい視点で物事を考えることを大切にしています。

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最後に、改めて今のお気持ちを聞かせてください!

大谷:
リブセンスでの仕事を通して、自分らしい生き方ができるようになりました。それは、経済的に安定したことで将来への不安が無くなり、精神的に安定したことも大きな理由です。以前は音楽活動においても他人と比較しがちだったのですが、比較しなくなり心に余裕ができたので、好きな音楽を楽しめるようになりました。人生に対して一生懸命になり、今をどれだけ大切にできるかを意識して、これからも頑張っていきたいです!

大谷さんはとても仕事に真摯に向き合っていて、心から楽しんでいることが伝わりました。
豪快なでピュアな笑顔に温かい人柄が表れています!
大谷さん、ありがとうございました!

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12/15

強くてしなやかなエンジニア組織を作る!課題解決とともに実現してきたリブセンスらしいエンジニア文化とは。

こんにちは。リブセンス広報です。
今回インタビューさせていただいたのは、全社のエンジニア職能リーダーであるLivesense Engineer Leader (LEL) の能登さんです。エンジニアリングと人事の仕事を始めるに至ったきっかけや、新たなエンジニアチームの取り組みについてその狙いなどじっくりとお聞きしました。

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Livesense Engineer Leaderの能登さん

リブセンスエンジニアを手助けしたい

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能登さんはエンジニア人事のスペシャリストですよね!もともとエンジニアとしてご活躍されていた中、人事のお仕事を始めたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

能登:
以前DeNAにいたんですけど、私がDeNAに入社した2004年ごろは、上場する前で社員エンジニア数も10名ちょっとという規模でした。そこからどんどん人数が増えていったので、途中からグループリーダーをやるようになって、開発現場にいながら自然と採用やエンジニア組織づくり、評価制度づくりに関わるようになりました。
2009年にソーシャルゲーム事業が急拡大していき、事業をスケールさせていくため、重要な条件としてエンジニアを増やしていく必要があるという話になりました。その時にエンジニアの採用・育成はエンジニアが行う方がうまういくだろうということで、私がその部署を立ち上げることに。これが現在のキャリアにつながる経緯です。 

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DeNAでエンジニア採用をスタートされたのですね!リブセンスへお越しいただいて約半年になりますが、当社の印象はいかがでしたか。

能登:
リブセンスの社員はまじめで真剣に仕事に取り組んでいるし、成熟していると思いました。基本、お互いを大切にしているし、なんとかして会社を良くしたいと思っている。正直に言うと好感を持ちましたし、この人たちの力になりたいと思いました。ただ一方で、気遣いすぎるというか遠慮しすぎて、相手の領域に踏み込んでいって話し合うとか、誰かが作ってくれた既存の枠組みやルールをゼロから見直すといったことにおよび腰だったのも事実だと思います。話を聞いているうちに、自分の経験を活かしてそういった部分を埋めていけば、みんなもっと楽になれそうだし、いい会社になりそうだなと思いました。 
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広報:
より良くしたいという想いがあるからこそ、時にはぶつかることもあるし、それが良いものを生み出しているんですよね。リブセンスのエンジニア組織における課題は何でしょうか。 

能登:
もともと役員や人事から聞いていた課題もありましたが、課題や問題は立場によって捉え方や見え方も違うので、まずは各事業のエンジニアリーダーや、事業リーダーと1on1を通して共通的な問題を見つけ出したり、様々な視点で立体的に捉えるようにしました。 
その中で見えてきたことのひとつは、目の前にある担当事業の数字を追うために、長期的な視点で必要となる技術を後回しにしているケースが見受けられることです。エンジニアが希望している「しっかりとエンジニアリングしたい、事業を長期的に伸ばしていきたい」という思いと、短期的な事業へのコミットメントとの間にギャップが生じていました。しかし、どちらも大切で、きちんとお互いに思いを伝えて理解し合うことで解決できることです。私の経験から言っても、技術投資は継続的にしていくべきであり、その問題意識は間違っていないので、きちんとビジネスパーソンと話をしましょうとエンジニアリーダーに伝えてあげる、場合によってはその間に入って両者と話すことで、だいぶ変わってきています。

もう一つの課題として、エンジニア個人個人の「ちゃんと見てもらっている」という感覚に濃淡がありました。定期的に1on1をしているチームとそうでないチームがあるので、1on1の文化を浸透させようと思い、すべての事業のエンジニアリーダーと1on1をしています。それを手本にリーダーと全エンジニアの間に信頼関係を作ってもらおうとしています。何か困っていること、問題だなと思うことがあれば「こんなこと言っていんだろうか」などとためらわず口に出せて、いっしょに解決していけるような関係性を築いていきたいと思っています。特に、事業部のエンジニアリーダーになると、自身より上の立場のエンジニアがいなくなるので、エンジニアのキャリアをちゃんと理解したうえで相談に乗ってくれる人が見つからなくなることは課題でした。自分がその役割を担うことで、トップ層のキャリア形成を手助けするようにしています。

あと、「ちゃんと見てもらっている」の一面として、社内の人材評価の尺度が全職種を共通的に扱うものになっており、エンジニアの指向性と一致していないという問題もありました。どちらかというと全員がリーダー、マネージャを目指していくというものだったのですが、エンジニアの中でピープルマネジメントを行うのは経験から見て1割程度です。そうすると、9 割程の人は「自分が成長していきたい方向と違う」という違和感を持ってしまいます。もうちょっと端的に言うと「管理職にならないと年俸を上げられないではないか」という感じです。
この評価尺度の問題については「自分たちで考えて提案する」というプロセスを踏む実験の場にもしたかったので、各事業のエンジニアリーダーと毎週ミーティングをして議論しました。その結果、エンジニア職種の役割を「プロダクト・エンジニア」「スペシャリスト」「テック・リード」「エンジニアリング・マネージャ」という 4 つに分けて捉え、その組み合わせで評価できるようにしました。従来よりエンジニアが社内でのキャリアアップに希望を持てるようになったのではないかと思います。
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広報:
そういった取り組みを通して、最近エンジニアの中で何か変わってきた印象はありますか。

能登:
改善は誰かにしてもらうのではなく、自分たちで考え、合意して実現するという自治の感覚が芽生えているような気がします。

私が夏にLELに任命されてから、先ほどの評価尺度の改善・議論をするメンバーを中心に、週に一度「Team-Livesense Engineering Board」というエンジニアリーダーが事業横断で協議する会議を発足しました。最初に自分たちをあらためて捉え直すために、リブセンスのエンジニアチームの良いところ、悪いところを数多く挙げて、今後どのようなチームにしたいか議論しました。最初は発散のみでなかなか終わりの見えない議論でしたが、たっぷり話を聞くことが私にとっても当社のエンジニア文化を理解することにつながりましたし、リーダー陣の間でも相互理解に繋がったと思います。その議論の成果として、「Livesense Engineering Way」という五箇条に自分たちが大事にしていきたいことをまとめました。内容は半年程度で見直していく予定のため、今の段階では社外には詳細は公開しないことにしていますが、対話を大事にすることや自分たちのルール・規範は自分たちでアップデートしていくことなどを盛り込んでいます。

また、「Tech Award」という社内表彰は、ある有志のグループが自分たちの思いつきをベースに検討を始め、応募や選考のルールを決めて社内予算を確保し9月に実現しました。リブセンスでは事業単位で迅速に意思決定ができるよう、エンジニアも事業単位でチームを作っているのですが、こういった賞があると他の事業で行っている技術的なチャレンジを互いに知ることができ、また表彰後の懇親会でも技術をネタに交流できるのでよい流れに繋がっていると思います。
そういえば、技術投資に関しても、エンジニア工数の10%はエンジニアが自ら判断してコードやプロダクトの改善に使っていこうと決めて、経営会議で説明して同意を得ました。こういった仕組みづくりを Engineering Board からできているのも手応えの一つになっています。

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「Livesense Engineering Way」などを、2,3ヶ月でメンバーの意見をまとめるのは大変だったのではないですか。

能登:
「Team-Livesense Engineering Board」の前には評価改善のミーティングもありましたし、その前から行っていた1on1によってエンジニアリーダー陣との信頼関係が築けていたこともあり、それほど大変だった印象はありません。
この会議は、情報の透明性やオープン性を大事にしているので、議事録も社内イントラですべて公開していますし、私が指名したボードメンバーでなくても興味がある人は会議室に来て聴講したり、発言したりできるようになっています。それもいろいろな意見を取り入れる方向にうまくつながっていると思います。

採用において大切にしていること

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能登さんはエンジニア採用も担当されていらっしゃいますが、採用活動で大切にしているポリシーを教えてください。

能登:
2つあります。まず1つ目は、面接では緊張をほぐして気持ちよくおもてなしすることです。その方がその人の良さが引き出されるからなんですけど、新卒・中途に関わらず、面接に来るときは誰でもナーバスになっているとも考えていて。いっしょに働きたい会社だなと思ってもらえるようにしたいです。
2つ目は、考える力、判断する力です。自分たちの仲間になって欲しい人材なので、妥協できないところです。私たちは決して部下を採用したいわけではなく、一緒に議論して会社をより良くしてくれるような、議論相手、仲間を求めています。成功体験はもちろん、過去の失敗から得た学びや今ならどう解決するかということを、流暢である必要はまったくないのですが、深く考えていて説明できるかたを求めています。
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能登さんのプライベートについても教えてください。最近ハマっていることやリフレッシュ方法はありますか。

能登:
実は都心から離れた海沿いの街に住んでいます。海が好きで、最近は夕暮れの海の景色を見ながらボーッとしたりお酒を飲んだりするのが至福の時ですね。週末は、妻と子供を連れてドライブをしたり。子どもと思いっきり遊んだりして、日常とは違った景色を見てリフレッシュしています。

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都会の喧騒から離れての暮らし、素敵ですねー!!(びっくりするほど遠い場所です!)
話は変わりますが、能登さんおすすめの本があればご紹介ください。

能登:
本当はあまりみんなが知らなくて、でもこの領域に興味がある人の参考になるものを紹介できると良いのでしょうが、あんまりそういうのを知らないので (笑) 定番のものを紹介します。
1冊目は「ソフトウェア開発者採用ガイド」です。この本が出る前にも人事の世界には採用のノウハウをまとめた本があったと思うのですが、この本はアメリカのスタートアップでの実例に基づいた、ソフトウェア業界と人材採用の掛け合わせで大切にすべきことがまとまっていてとても参考になりました。応募者としても面接対策や会社選びに使えますよ(笑)。2冊名は「Team Geek」です。トップダウンではない、エンジニアが主役の、自分たちがそれまで手探りでやってきたチームづくりがまとまっている本が出てきて、「あぁこれは人に説明しやすくなったなぁ」と思いました。
これまたベストセラーですが「嫌われる勇気」も自分としては大きく影響を受けました。目標設定や評価がある一般的な企業のコンテキストに属しながら、「人の期待にこたえない、人にも期待しない」というのは難しいですけど、それをベースに人と付き合いながらどういいチームを作るのかは、ずっと自分の中に課題としてあります。

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最後に、能登さんご自身の今後の目標を教えてください。

能登:
リブセンスのエンジニア文化を強めていきたいです。今の状態を濃くしていくという面もありますが、何があっても自分たちで乗り越えていく、強くてしなやかな組織にしていきたいです。決して窮屈な形ではなく、エンジニアとして自分たちの色をのびのび出せて、それが事業の成長につながるような状態にしていきたいです。
私個人の目標としては、今住んでいるところに強い愛着を感じているので、将来的にこの地域に貢献するようなテーマを見つけていければと思っています。

これまでのリブセンスのエンジニア文化をもとに、新たな共通価値が定義されています。これからの「Team-Livesense Engineering Board」で何が変わっていくのか、どんな新しいあたりまえが生まれていくのか、とてもワクワクしますね。
能登さん、ありがとうございました!

 

 

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10月31日、オフィスでハロウィンパーティを開催しました!

オフィスもハロウィン風のデコレーションに

オフィスもハロウィン風のデコレーションに

当日はTV局の取材も入り、朝から仮装して勤務する社員も多数。なんと仮装をしたまま商談に向かった社員も!先方に驚かれたそうですが、和やかに商談も進み、無事に成立となったそうです!

TV放映されたクライアント先での様子

商談成立おめでとうございます!

仮装に力が入りすぎてモニターが見えないゴジラ?

仮装に力が入りすぎてモニターが見えないゴジラ?

ウォーリーとファントム、何の打ち合わせでしょう

ウォーリーとファントム、何の打ち合わせでしょう

拠点も従業員も増え、互いに顔や名前がうろ覚え…ということも多くなっていますが、普段仕事で関わりのないメンバーもハロウィンの仮装をきっかけに自然に会話が始まって、全社横断で交流が生まれるいい機会となりました。

仮装をきっかけに自然な会話が

仮装をきっかけに自然な会話が

夜のパーティも予想以上の大盛況!今年5月にリノベーションしたばかりのコラボレーションラウンジには、たくさんの社員が集まりました!グループ会社のwajaから急遽駆けつけてくれたメンバーも。お子さんを連れてきてくれたママ社員もいて、可愛いプリンセス&プリンスたちが会場にさらに華を添えてくれました。

#いろんなキャラがミックスされたハイブリッド仮装

いろんなキャラがミックスされたハイブリッド仮装

ドラキュラのクオリティが高すぎてちょっと引き気味のプリンセス...?

ドラキュラのクオリティが高すぎてちょっと引き気味のプリンセス…?

お料理も美味しくてあっという間に売り切れ!タコ焼きが大人気

お料理も美味しくてあっという間に売り切れ!タコ焼きが大人気

最後は宮崎オフィスとテレカンでつないでみんな一緒に記念撮影。仕事を離れたところでもチームリブセンスの一体感を感じる貴重な会となりました。

よく見るとPCモニターの中に宮崎のメンバーが

よく見るとPCモニターの中に宮崎のメンバーが

ハロウィン市場はバレンタイン市場を上回ったようですが、当社のように組織活性にもつながる例もあるので、取り入れる企業が増えれば今後も益々拡大していきそうですね。

来年はさらにバージョンアップしてやりたいです!

10/27

不動産新サービスの女性プロジェクトリーダー!苦悩した開発からリリースまでの軌跡とは。

こんにちは。リブセンス広報です。
今回インタビューさせていただいたのは、ブライダルプランナーからIT企業のディレクターへという異色の経歴を持つ不動産ユニットの稲垣さん。9月26日(火)にリリースした不動産ビジネスパーソン向けツール「IESHIL CONNECT」では、初のプロジェクトリーダーとして開発をリード!ディレクター職の苦労や醍醐味について、本音をお聞きしました。

不動産ユニットの稲垣さん

不動産ユニットの稲垣さん

気づいたら「IESHIL CONNECT」プロジェクトリーダーになっていた!

広報:
IESHIL CONNECTのリリース、本当にお疲れ様でした。無事にリリースした今の心境を教えてください!

稲垣:
まずはホッとしています。実は開発当初、具体的なサービス内容が詰まっておらず不安ばかりというか、むしろ「無理じゃない!?」という気持ちでした。けれどリリースした今、プロジェクトがスタートした9ヶ月前には想像もしていなかった完成度の高いアウトプットにただただ感慨深いです。そして他部署から移動したばかり(むしろ異動前から(笑))の私を温かくプロジェクトリーダーに迎えてくれ、手を差し伸べてくれたメンバーにとても感謝しています。

広報:
IESHIL CONNECTの開発に至ったきっかけはどんなものだったのでしょう?

稲垣:
中古マンションの価格査定サイト「IESHIL」は、不動産市場の透明性向上を目的としたサービスです。ただ、これは一般ユーザー限定のサービス。私達が目指すゴールに近づくには、ユーザーと日々対面している不動産会社が抱える課題を洗い出し、解決することが必要なのではと考えました。実際に、不動産会社20社に集客からクロージングまでの課題をヒアリングしました。検討が具体化する中で、情報が最も複雑・煩雑な「災害リスク」をワンストップで確認できるツールを開発しデータ分析することで、透明性向上につなげたいと思ったのです。

広報:
なるほど。アジア航測様との提携は、かなり異色でしたよね。

稲垣:
アジア航測様は、地理空間データの質・量ともに日本を代表する企業で、公官庁にもデータ提供していらっしゃいます。そんな企業とIT企業のリブセンスが共同でサービス開発するには、様々なステップを乗り越える必要がありました。先方の基本的なサービス提供のプロセスは、ゴールを決めてサービス開発し提供するというもの。一方リブセンスは、サービスを段階的にリリースし、その過程で反響や改善要望に応じブラッシュアップしていくという正反対なものでした。しかもアジア航測様に提携を打診した頃は具体的なサービス内容も固まっていないフェーズ。怪しいIT企業と邪険にせず信頼してくださった関係者の皆様のおかげです。今ではあだ名で呼び合う仲になりました(笑)

広報:
とても良い関係が築けているんですね!開発にあたり先方からのご要望などはあったのでしょうか。

稲垣:
アジア航測様は、「データ」という資産をどのように販売・提供すれば、より多くの人に長く必要とされるのか、より活かせるのか、と課題をお持ちでした。納品して終わり、ではないサービスかつ価値を提供していくことは、業界でも前例が無かったそうです。私たちは、インターネットサービスをつくる側のプロとして、UX設計・データ分析力・開発力で、アジア航測様のデータを最大限に活用できるサービスを開発しようと決意しました。
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広報:
開発は短期間でとても苦労したと伺いました。最も頭を悩ませたのはどんなことだったのでしょう。

稲垣:
実は、サービス内容が具体化したのは6月末でした。その時点で開発にかかる時間を算出したら、「13人月」という数字が。しかし当時の開発人員数は1.5人。あまりにも現実とかけ離れた数字に、不安を通り越して凍りつきました(笑)。断腸の思いでリリースする機能を取捨選択し、開発のラスト1ヶ月半はエンジニア6名、デザイナー2名の協力を得てぐっとスピードアップさせました。

広報:
苦境を乗り越えてのリリースだったんですね。稲垣さんにとって、このプロジェクトを推進した醍醐味は何ですか。

稲垣:
大きく2つあります。1つ目は、同僚やユーザーが喜ぶ表情を直接見ることができたことです。経験の乏しい立場からプロダクトを立ち上げた中で、不動産企業の方から聞けた「これは便利だ!」という声はもちろん、プロジェクトメンバーに「このプロジェクトに携われてよかった」と言ってもらえたことに救われました。2つ目は、新しい知識に触れ、これまでと違った世界が見えたことです。不動産を価格やスペック以外で価値換算し、これまで無かった災害リスクという観点で多角的に評価することによって、見慣れた地図も見方が変わりました。世界が広がる感覚ってワクワクするんです。

華やかなブライダル業界からIT企業へ転職したきっかけとは。

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その感覚、分かります!ところで稲垣さんは、異業種からリブセンスへ転職されたのですよね。転職のきっかけを教えてください。

稲垣:
新卒から6年間は、ブライダル企業に勤めていました。ウェディングプランナー、マーケティング、業務システムの開発・販売と様々な経験をさせてもらいました。どの業務も楽しかったのですが、ブライダル業界は1組のお客様とお付き合いする時間はもちろん、時間をかける仕事が多いのですが、WEBマーケティングに携わった際、お客様のレスポンスがリアルタイムに返ってくる感覚が面白かった。その後、30歳までに「自分の専門分野はこれだ!」と言えるものを身につけたいと思い、転職活動をスタートしたんです。リブセンスの面接で「未経験からでもディレクターをやってみないか」と言われ、「挑戦したいです!」と入社を決めました。

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リブセンスへの入社後はどんなお仕事を担当されていたのですか。

稲垣:
賃貸情報サイト「DOOR賃貸」の部署に配属され、SEO施策やサイトのコンバージョン率改善などを担当しました。また、SEOグループにてSEO施策立案・運用や、社内へのナレッジ共有勉強会などを行っていました。SEOには「これをやれば必ず成功する」という必殺技はありませんが、「絶対にやっていはいけないこと」はあるんですよ。そして今年から、IESHILのプロジェクトに参加しました。
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今後の「IESHIL CONNECT」のサービス展望を教えてください。

稲垣:
開発当初に実装できなかった機能を早期にリリースしたいです。ですが、それが最優先ではないようにも感じています。リブセンスの強みに、サービスを全て内製しているからこそユーザーからの要望や改善点をスピーディに反映できる、という点があります。すでにご利用いただいている不動産会社からの要望に耳を傾けて、情報の本質やデータの分析結果を整理し、不動産の判断基準や価値基準を分かりやすく可視化することも重要だと思います。まずはそこからですね!

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チームの団結なくしては成し得ませんね。ところで「IESHIL CONNECT」のチームはどんな雰囲気ですか?

稲垣:
シャイで個性的な人が多いですね。「動物園」と言われた時期もありました(笑)。内に秘めた熱い想いがあるけれど、自分が前に出ようという人は少ない。納期が短くて不可能だと思ったゴールに対して、格段に想像を上回る質のアウトプットが出てきます。要望に応えようとしてくれる一人ひとりの真摯な想いが、アウトプットで伝わってくるんですよ。

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広報:
いつも全力投球な稲垣さんのリフレッシュ方法を教えてください。

稲垣:
食べることとお酒が好きで、料理はストレス発散になります!無心になってみじん切りします(笑)。ミートソースは最高ですよ。たまねぎ、にんじん、セロリなど切るものがたくさんありますから。あと、子供のときから7年間野球をやっていて、身体を動かすこともリフレッシュになります。リブセンスの野球部に所属していて、時々汗を流しています。みんなガチになるところも好きで、取締役はエラーを数日引きずったりするんです(笑)。社長にも容赦ないガヤを飛ばせる雰囲気ですね。

広報:
最後に、稲垣さんご自身の今後の目標を教えてください。

稲垣:
インターネットの向こうにいる「不特定多数の人を幸せにできている感覚」を味わうことです。ウェディングプランナーをしていた頃は、結婚を控えたカップルが喜んでくれている実感がダイレクトに得られました。IT業界は不特定多数のユーザー向けにサービスを開発していますが、直接ユーザーとお話できる機会はほとんどありません。だからこそ、たくさんの方が幸せになってくれている、喜んでくれていると実感できるサービスの開発に携わっていきたいです。

いつも笑顔でパワフルな稲垣さん。周囲を元気にしてくれて、かつきめ細やかな配慮も行き届く人です。社内のどこかから稲垣さんの笑い声が聞こえると、こちらまで楽しい気分になっちゃいます!
稲垣さん、ありがとうございました!

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10/13

# Creators Career Compassイベントレポート

9月13日(水)、クリエイター向けのイベント「Creators Career Compass」が開催され、リブセンスクリエイティブリーダーの高木が登壇しました。本日はその模様をお伝えしたいと思います!

■ Creators Career Compassって?
このイベントはトレタさん主催で、テーマは「他社のクリエイター達とキャリアについての悩みを共有し合い解決していこう」というもの。今回の登壇者は、業種・業界等バラエティに富んでおり、様々な観点からクリエイターの仕事についてお話を伺うことができました。

< 登壇者の皆様 >

左から、TORETA社CDOの上ノ郷谷さん、LivesenseCreativeLeaderの高木、OHAKO社DesignDirectorの澤田さん、ココナラ社取締役の新明さん

左から、TORETA社CDOの上ノ郷谷さん、LivesenseCreativeLeaderの高木、OHAKO社DesignDirectorの澤田さん、ココナラ社取締役の新明さん

座談会のメインテーマは、「各社の組織体制」「デザイナーは今、何を求められているのか」、そして「何を目指して仕事に取り組んでいけばいいのか」の3点でした。

■ 各社のビジネスモデルやデザインプロセス・体制について
トレタ・上ノ郷谷さん:
トレタはBtoB飲食店向け製品の開発・提供です。クライアントからの要望をもとに、課題を抽出するところからデザイナーがコミットしています。課題解決に必要なことは機能追加なのか、実際にオペレーションの変更を提案するのか、というところまで具現化しプロトタイプしています。価値提供という点では、新しいプロダクトの企画にもデザイナーが深く関わっています。
リブセンス・高木:
弊社は事業ドメインを絞らず、プロダクトアウトとマーケットインの両輪で、社会課題の解決にコミットしています。事業部制の組織構造を採っており、デザインプロセスもボトムアップが基本の縦型構造になっています。事業部ごとにカラーが違うため、それぞれにフィットする独自の施策を展開できるのが特徴ですね。また、デザイナーやエンジニアが上流工程からプロダクトデザインに携われる体制となっており、受託開発的な働き方はしていません。
ココナラ・新明さん:
CtoCのプロダクトです。ユーザー同士のマッチングサービスなので、デザインによるターゲット設定や価値提供に関する捉え方が非常に難しく、社内の様々な職種のメンバーでディスカッションしながら企画を出しています。デザイナーはそれぞれの企画をユーザー目線で捉え直し、本質的に誰にどういう価値を届けることが目的なのかを定義・翻訳してプロダクトに落とし込んでいます。
オハコ・澤田さん:
受託開発です。まず、PMがクライアントへのヒアリングから課題抽出し、UIデザイナー・エンジニアがアサインされます。その後、プロジェクトのミッション、「誰に」「どんな価値を」「どのように届けるのか」等を設定するところから始まります。基本的に案件の掛け持ちは行わず、プロジェクトの進行中はそのプロジェクトにフルコミットします。エンジニアもUIデザインに感度が高く、積極的にデザインに意見を出してくれます。
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■ 各社のデザイナーの職域や、求められるスキルは?
オハコ・澤田さん:
私たちが扱うプロダクトのデザインは、即ち、クライアントのビジネスのデザインだと思っているので、ユーザーを理解するのと同等に、クライアントのビジネスを理解し、設計・構築する能力が求められます。その上で、エンジニア/PMと日々、ディスカッションをしながらUIやUXをデザインし、プロダクトの価値を創っていきます。
ココナラ・新明さん:
エンジニアが「効率を最大化する仕事」に対して、デザイナーは「設計や意匠を用いてプロジェクトの成功確率を最大化する仕事」という表現が気に入っています。ユーザーとプロダクトの両面で考えても、やはりユーザーに使い続けてもらう設計がプロジェクトの成功確率を上げていきます。そのためにユーザーに価値を提供し、ユーザーに伝わる言葉に変換して設計していくのがデザイナーの役割だと思います。
リブセンス・高木:
サービスデザインが仕事の軸になっているので、サービスに関わるスキル全般が求められます。デザイナーのスキルはUX・IA・UIなどいくつかに分かれますが、ひとりにフルスペックを求めるのは現実的ではありません。リブセンスとしては、個々のデザイナーに軸足となるスキルを定め、理想とするデザイナー像から逆算した上で、必要な領域へ越境していける仕組みづくりを目指しています。また、「やりきる」というマインドをとても大事にしていますし、イノベーティブなアイデアだけではなくプロダクトを泥臭く推進していく力も大切だと思います。
トレタ・上ノ郷谷さん:
ユーザーを中心にどういった価値を届けるか設計するところから携わっています。これまではデザイナーとして関わる部分は製品開発にフォーカスされていたのですが、今後、トレタのデザイナは、もっと組織に対して横断的に携わり、様々なチームの仕事を進めやすくするようにする役割りを担っていくようにしたいと考えています。ビジュアルに反映するという特技だけではなく、決めて進めるための考え方など、を活かしていけるキャリアや組織にしていこうと考えています。
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■ キャリアステップについて
トレタ・上ノ郷谷さん:
トレタのデザイナーのキャリアは主に3つの軸で考えています。3つの軸とは、プロダクトマネージャー、アートディレクター、チームマネジメントです。キャリアプランについては、現在もメンバーともいっしょになって、どういうスキルや、経験があるとどういう役割につながるのかというのを作っていっています。デザイナーとしてのスキルを高めていくことも、企画やプロダクトマネージメントに注力することも、メンバーをマネージメントすることも、日々の活動を通して、自分のキャリアプランを決めていけるようにしたいです。デザイナーのキャリアは弊社に限らず概念が曖昧なので、デザイナーの市場価値を高めることにしっかり取り組んでいきたいと思います。
リブセンス・高木:
事業の価値を正しい品質として「カタチ」にできること。それがインハウスのデザイナーとして事業に携わる上で最も重要だと思っています。そのためのスキルはもちろん、役割も多岐にわたっています。そこで私が担うべきなのは、デザイナー個々の指向性に合わせたキャリアパスの構築を、柔軟に行える環境を用意することだと心得ています。また数は少ないですが、マネジメントに携わることを目指すデザイナーもいます。クリエイターであれば当たり前のことですし、その上でデザインにとことん固執してもらいたいなと思いますね。アンテナは常に広く張り、まだ見ぬものにアイディアを注ぎ可視化して、プロダクトアウトしていくことにこだわってもらいたいです。
ココナラ・新明さん:
多くの企業は事業部制(縦軸)なので、必然的にその組織をマネジメントするもしくは数字責任を持つ職種の人数が増えていきます。そうした組織の場合、組織、人をマネジメントすることを前提にキャリアパスが用意されているはずです。そうすると、デザイナーとしてのキャリアを求めるなら職種が強い(横軸)制作会社などに行くか、起業して責任を持つ必要があります。会社の構造と自分の志向とを常に理解し、会社が求めるスキルと自分がやりたいこととのバランスが大事だと思います。もし自分で切り開くガッツがあるならスタートアップは責任範囲が広くキャリアパス自体を自分が作っていけるのでオススメです。

■ 各社のデザイナーの評価制度について
リブセンス・高木:
リブセンスでは何をつくったか(=What)よりも、どのようにデザインしたか(=How)を大事にしています。デザインが持つ価値を客観的に捉え、事業や組織に大してどのように貢献したのかを言語化してもらい、評価を下すようにしています。どんなに些細なデザインの変更でも、それは事業のKPIに少なからず影響しているはずです。それをひとつひとつ明確にすることで、評価だけではなく、組織に対してもデザインの理解を促進することができるのではないかと考えています。
トレタ・上ノ郷谷さん:
今トレタはどの職種も同じ目標設定にしようと考えています。デザイナーが設定する目標、リーダーが設定した目標が、経営トップが掲げる目標と乖離がないようにしています。デザイン組織を習熟させるためのプロジェクトを作り、個人・プロジェクトに対し目標達成度を評価しています。達成した上でさらにストレッチできたかにより次のプロジェクトに取り掛かる際の個人の成長に期待できると考えます。
ココナラ・新明さん:
経営トップの目標をもとに全社員が目標設定することで事業の目的がブレないようにしています。しかしデザイナーの目標・評価を数値化することは難しいと考えています。なので、今はプロジェクトに対するプロセスそのものを目標とし定性的に達成が積み上げられるかという点を重視して評価しています。
オハコ・澤田さん:
今実は改めて設定をし直している途中です。プロジェクト単位で言うとプロジェクトメンバーで週次でプロジェクトのレビューを開催し個々人の課題設定やそれに対してのアプローチの出し合いや共有をしています。こういったことも個々人の目標設定や評価にも反映していきたいのですが、まだ確立できていないので、もっとしっかりとシナリオを考えていきたいです。
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■ 登壇者ご自身のデザイナーとしてのターニングポイントは
オハコ・澤田さん:
新卒で入った会社ではとても忙しかったのですが、必死にやるうちにデザインの基礎ができました。その後転職した会社は優秀なデザイナーが多くそれまでに得たわずかな自信を失ったのですが、本業とは別にプライベートワークも寛容だったので、本業を定着させつつ、周りの優秀なデザイナーよりも数倍動こうと思いました。本業も含め、様々なジャンルの仕事に携わることで自分のデザインの軸ができたことが、大きなターニングポイントだったように思います。
ココナラ・新明さん:
起業した時ですね。起業する前は、どこか自分の意見に対して最後まで責任を持つことはできませんでした。自分の発言が相手に伝わらないことも、どこか仕方ない、自分の責任ではないと思っていました。しかし、起業して全てを自分事化し自分が最終責任を持つ立場になって変わりました。誰のためにやっているかと理解することでブレないということが分かりました。
リブセンス・高木:
リブセンスに入社する前は、音楽活動をしていました。とある事がきっかけでデザイナーに転身し、制作会社を転々とした後、フリーランスになりました。当時はFLASH全盛期で、Webを介することでコンテンツとユーザーが直につながり、驚きなどの感情がダイレクトに伝わってくる面白い時代でした。ただ、玉石混交のコンテンツで溢れていく中、トレンドを意識しすぎた中身のないものが増えていく傾向にありました。意味のあるものをつくりたいなと思い始めたのがこの頃だったんです。そんなときにリブセンスとの縁が生まれました。職種をまたぐ越境文化があるこの会社では、営業がSQLを書くこともありますし、デザイナーとエンジニアが互いの業務にフィードバックし合うこともあります。幅広い職種の人たちと切磋琢磨しながらクリエイティブにこだわることができる、そんな企業文化を楽しんでいます。
トレタ・上ノ郷谷さん:
もともと紙のデザインをしていたんですが、当時は媒体の向う側に相手が見えず反応が分かりませんでした。そういう意識も持っていなかった。その後、事業会社に入ると、製品を売っている人や使っている人が見ることの大切さに気付き、それはそれでプレッシャーを感じたのですが、同時にとても楽しいと思えました。最近はデザイナーとして経営に関わり、デザイナーの立場から会社や事業の優位性を示す立場になり、さらにプレッシャーを感じています。今はその立場を通じて、デザインやデザイナーはもっと社会の役に立てる存在なのではないかと思っています。

各社サービスの違いもあり、デザイナーの役割や組織へのコミットメントの仕方は様々でした。共通していることは、ユーザーの求めることに真摯に向き合い、サービスをつくりたいという姿勢。デザイナーを目指す方、キャリアアップを目指す方にとって共感できる点や新たに得る視点があったのではないかと思います。
今回ご一緒させていただいた登壇者の皆様、ありがとうございました!

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09/29

音楽業界からデザイナーへ転身。クリエイティブに込める想いとは。

こんにちは。リブセンス広報です。
今回インタビューさせていただいたのは、音楽という華やかな世界から、IT企業のデザイナーへと転身された高木さん。デザイナーを目指したきっかけから、LCL(LIVESENSE CREATIVE LEADER)としてのデザインの極意、ブランド戦略グループリーダーとしての会社への想いなどじっくりとお話を伺いました。

LIVESENSE CREATIVE LEADERの高木さん

LIVESENSE CREATIVE LEADERの高木さん

音楽活動から一転デザイナーとなったきっかけとは。

広報:
リブセンスに入社する前は音楽活動をされていたのですよね。その時のお話からお聞きしたいです。

高木:
音楽を始めたのは高校生の頃でした。大学に進学した後、地元福岡で有名なバンドの方からヴォーカルとしてオファーされたことをきっかけに、本格的に音楽活動をスタートしました。ある日、一念発起して東京に上京したんです。バイクで自走だったんですけど(笑)。その後は、代々木公園での路上ライブからスタートし、ライブハウスへの出演やCDを発売するなど、着実にキャリアを積んでいきました。約15年間は音楽漬けでしたね。

広報:
すごいですね!ぜひ歌声もお聞きしたいです。音楽業界で成功を収めているように見えますが、なぜデザイナーに転身されたのでしょうか?

高木:
音楽は、「自分だけの夢」だとふと感じたんです。「デザインすること」でなら、自分がこれまで経験してきたことを活かし、誰かのためになるアウトプットを出し続けられるのではと思いました。音楽活動を辞め、就職したのは某商社でした。企業ブランディングの部署に配属され、エディトリアル、パッケージ、プロダクトのブランディング、企業や商品ブランドのWebサイトなどのクリエイティブ全般を担当しました。当時はもの凄いスピードで成果物をあげなければならず、じっくりとデザインに向き合える環境ではありませんでした。その後、Flash全盛期にフリーランスになり、自分のクリエイティブに対するユーザーの反応を、ダイレクトに実感できました。けれどリーマンショック以降は、流行に乗っているだけで中身がない、「カッコいい」だけのクリエイティブで溢れていたんです。そんな時、より意味のある、価値のあるものを作りたいなと思い始めました。

広報:
なるほど。高木さんはデザイナーになるため、どのように勉強をされていたのですか。またどうしたら優秀なデザイナーになれると思いますか?

高木:
デザイナーになるための勉強をしたことはないです。某商社を退職後、制作会社を転々として、何日も寝れない日が続くような苛烈な環境でひたすらデザインしてアウトプットし続けた時期がありました。いくらアウトプットを出しても自分の表現したい欲求が満たされず、改善を繰り返し、ひたすら目の前のことに一生懸命取り組んでいるうちにスキルは身についていきました。デザイナーはアスリートだと僕は思います。デザインの練習を愚直に繰り返し真っ直ぐに向き合うことで、一人前のデザイナーになっていくんだと思います。逆に、デザイナーになりたくてデザインをしている人は、デザイナーになる事は難しいかもしれません。

ものづくりへの「こだわり」。

広報:
デザイナーとなるまでには、紆余曲折あったのですね。リブセンスへの入社のきっかけは?

高木:
デザイナーとして働いていくうえで、自分の感性をクリエイティブに活かせる企業を探していました。そんな時、リブセンスから直接オファーが来たのです。村上さん、桂さんに面接していただいたのですが、デザインの価値を理解し大切にしてくれる会社だと感じ、当時社員数30名程度だったリブセンスに入社しました。

広報:
まだ人数も少ない企業で、デザイナーとしての業務は多忙だったと思います。高木さんが全てのアウトプットに対して最も大切にしていることは何ですか。

高木:
「こだわり」ですね。つまり自分や一緒にものづくりをしている人の「意思」を入れること。また、部分最適と全体最適、主観と客観など両方の視点を持ち、思考の振り子ができることを意識しています。徹底した客観視を行なって対象物の輪郭を整えることは、プロとして必要な要素ではあると思うけど、90%の客観視点でアウトプットした成果物の中に10%の主観視点、謂わゆる「意思」が入れられるか否かで、デザインの価値に圧倒的な差が生まれると思っています。アートとデザインとの違いに例えると、アートは、制限のない世界で自分の生き方をカタチにして共感を得るもの。デザインは、制限のある世界で、対象の要望を整理してそこにある課題を解決する手段です。デザインにおいては膨大な客観視点から形造られた俯瞰的要素の中に作った人の「らしさ」がにじみ出るようなものを作りたいですね。

広報:
デザイナーはセンスも必要だという意見も聞きますが、高木さんはセンスは必要だとお考えですか。また、デザイナーを目指す方には何が必要だと思いますか。

高木:
センスは必要だと思います。センスっていろんな捉え方があると思いますが、僕が思うセンスとは、「直感力」のことです。それは感性・知識という土台があってこそなので、それらを磨く為に勉強や努力を日々続けられるマインドが大事ですね。また、デザイナーを目指す人には「気配りできること」が重要です。様々なことにアンテナを張り、対極にも意識を向けられる人は、例え現時点でデザイナーとして習熟度が低くても、3年後には素晴らしいデザイナーに成長できる可能性を大きく秘めています。

広報:
現在リブセンスではデザイナー採用を強化していますが、どんな方を求めていますか。

高木:
「社会や事業のために、リスクを恐れず自己成長のために挑戦し続けたい」という方は、リブセンスには合うと思います。特に経営陣やマネージメント層は優秀な方が多いので、そういった人たちと意識してコミュニケーションできる方は、成長もできる環境があると思います。また、UX手法やデザイン思考などのフレームワークはいつの時代も存在していて、基本としての「型」を知る事は重要なのですが、そこで思考が固まってしまっているデザイナーも一定存在していると感じています。自身の保有しているスキルを必要なところで活用でき、事業を成功させる事にフォーカスできるデザイナー。その為に、会社という狭い枠に収まらず既存の常識から少し離れたところで自身の可能性を追求していける冒険者がマッチすると思います。

広報:
高木さんは、LCL(LIVESENSE CREATIVE LEADER)としてデザイナー陣をマネジメントされていますが、これからのデザイナーチームの目標を教えてください。

高木:
採用です。リブセンスには「いい意味での余白」があって、成長機会も多いと思うのですが同時にデザイナーの役割が広域になってきている現状もあり、自己成長がもっともプライオリティ高く仕事に取り組めるような環境にしていきたいと思っています。先ほど申し上げたような人材をより多く獲得して、デザイナー個々の自己成長を加速させられるような環境を醸成する為にも、採用に注力していきたいと思っています。

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広報:
高木さんはブランド戦略グループのリーダーでもあります!採用サイトのリニューアル、本当にお疲れ様でした。無事にリリースできた今、率直な感想をお聞かせ下さい。

高木:
上手にリブセンスの魅力を表現できたなと。
採用サイトリニューアルプロジェクトは、リブセンスとして向かうべき未来を語る上で、現状のオフィスやWebサイトのトーン&マナーで本当に正しいのだろうかと原点に立ち返るところから始まりました。
リニューアルの目的として大きく2つあります。
ひとつ目は、リブセンスが目指す世界観や強みを適切に表現すること。これは企業のプレゼンス向上という文脈において、仕組みとテクノロジーで社会課題を解決するベンチャー企業であることを起点とし、定量・定性データの蓄積によるユーザーニーズを抽出する取り組みや、PDCAを適切に回せる開発体制が備わっていることを明確にしたかったことが前提としてあります。
ふたつ目は、インタビューコンテンツを通して社員の想いを表現すること。こちらは人のプレゼンス向上という文脈で、個性的かつ尖った人の多いリブセンスならではの特徴をもっと打ち出していきたい、という想いがありました。
今回の採用サイトリニューアルプロジェクトでは、リブセンスの「人」の魅力を最大限に引き出し、根付かせる土台をカタチとして実現できたと思っています。

広報:
今、ブランド戦略で最も取り組みたい施策は何ですか。またどのような取組みをすることで、当社らしいブランディングができるとお考えですか。

高木:
ブランド戦略グループは、リブセンスブランドのもつ価値をもっとも正しく理解し、企業のフェーズに合わせたブランドイメージを的確に表現することをミッションの一つとして設定しています。
対して、現状のリブセンスを語っているモノゴトにはまだまだ「らしさ」が表現されていないものが多いですし、明確になっていないものが多いと思っています。
この課題に対して、あらゆるセクションとコラボレーションする事で、最終的に伝わるべきリブセンスの「イメージ」を、正しい品質として「カタチ」となって表れてくるモノづくりが出来る組織にしていきたいと思っています。

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広報:
ところで、高木さんのプライベートは謎のヴェールに包まれていると、社員みんなが囁いています(笑)。プライベートの過ごし方をこっそり教えてください!

高木:
僕はひとつのことをやり始めたらずっとやり続ける性質があるんです。水泳は子供の頃から継続していますし、バイクはアメリカンが好きでずっとハーレーダビッドソンに乗っています。洋服もモノトーンが好きで有彩色の服は着ないですね。休日は、散歩をしたり本を読んだりすることが好きです。好きな作家を1人挙げると江戸川乱歩で、彼の世界観に魅力を感じます。

広報:
ハーレーが似合いますね!最後に、高木さんご自身の今後の目標を教えてください。

高木:
大切な人を守りきりたいですね。その為に、常にブレないクリエイターであり続けたいと思います。

最後の回答がカッコ良すぎました。圧倒的な眼力とストレートなワードに心が揺さぶられました。
クリエイティブに対する熱い想いとこだわりは、カタチのないものを設計し表現するためなのですね。
高木さん、ありがとうございました!

高木さんがデザインを手がけた半期コーポレートテーマのポスター

高木さんがデザインを手がけた半期コーポレートテーマのポスター

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